てるてる坊主の材料と作り方は? てるてる坊主の基本をまとめて紹介
てるてる坊主とは?
晴れを願って作られる白い人形をてるてる坊主といいます。世の中に願掛けや身近なおまじないはたくさんありますが、その中でもポピュラーなのがてるてる坊主でしょう。
てるてる坊主は日本に古くから伝わる風習で、最初は「照る照る法師」と呼ばれ、そのうち「照る照る坊主」に変わっていったといわれています。童謡の「てるてる坊主」は一度は聞いたことがありますよね。
「♫てるてる坊主 てる坊主 明日天気にしておくれ〜♫」
というように、てるてる坊主は明日の天気を晴れにしてくれるもの。また日本の風習のように思われがちですが、実は中国の昔話からきているという説があります。
てるてる坊主作りに必要なもの
てるてる坊主を作る材料はどれも家の中にあるものばかりなので、思い立った時に簡単に作れます。それがてるてる坊主が人々に愛されずっと作られている理由なのでしょう。てるてる坊主作りに必要な材料は以下の通りです。
てるてる坊主作りに必要なもの1:紙
紙はてるてる坊主の顔と胴体になる部分に使用します。小さいてるてる坊主が作りたい場合は小さな紙、大きいてるてる坊主を作りたい場合は大きな紙を用意しましょう。てるてる坊主のイメージは白ですが、昨今はてるてる坊主が進化していて素材感や色、柄で遊んでいる人も増えています。画用紙や広告の裏、折り紙、ハギレ布などいろいろなもので作れるので、バリエーションは無限大です。なかでも折り紙を使ったてるてる坊主は、子供でも作りやすくおすすめです。
てるてる坊主作りに必要なもの2:ティッシュ
てるてる坊主を作る時に1番使われているのがティッシュです。キッチンペーパーでも代用できます。胴体にはティッシュ2組を使用すると丈夫になり破れにくいですよ。てるてる坊主の頭の部分に詰めるときにもティッシュを使うため、合計3組必要になります。
てるてる坊主作りに必要なもの3:輪ゴム
てるてる坊主の首の部分を縛るために使います。輪ゴムは緩まないようにしっかり縛ると形が崩れにくくなり、仕上がりがきれいになります。輪ゴムの代用品として、ヘアゴム、リボン、ひもなど、縛れるものなら何でも大丈夫です。
てるてる坊主作りに必要なもの4:油性ペン
油性ペンはてるてる坊主の顔を描く時に使います。水性ペンは水に弱く滲みやすいので避けましょう。色は黒が定番ですが、カラフルな色のペンを使ってオリジナリティを出すこともできます。
てるてる坊主作りに必要なもの5:ひも
意外と無いと困るアイテムがひもです。てるてる坊主を吊るす時に使うため長いものを用意してください。ひもはなるべく真っ直ぐなものを選ぶといいでしょう。ひもを二重にして輪っかにすると吊るす時に便利なのでおすすめです。ひもが無い場合は糸や輪ゴム、リボンでも代用できます。
てるてる坊主の作り方
てるてる坊主の基本的な作り方を見ていきましょう。
- ティッシュを丸めて、てるてる坊主の頭の中身を作ります。頭が大きくなりすぎないよう注意してください。セロハンテープなどでぐるぐる巻いて、きれいな丸になるように整えます。
- 丸まった部分に針などでひもを通しておきます。ひもの反対側は玉留めをするかセロテープで留めてひもが抜けないようにするといいでしょう。
- 紙またはティッシュの中央に丸まった部分を置きます。なるべく大きい紙の方が包みやすいです。ティッシュの場合は2枚を互い違いに置くとバランスがよくなります。
- 先ほどのひもを紙の中央に通します。この時ひもは二重になるようにしましょう。
- てるてる坊主の首の部分を輪ゴムで縛ります。
- 頭の部分に顔を描きます。(描かなくても良い)
以上でてるてる坊主の完成です。先に紙の中央部分にひもを通しておくため、てるてる坊主の頭の上からしっかりとひもを出すことができます。ティッシュの場合破れる可能性が高いため、ひもを通しづらければ頭のてっぺんにひもを貼り付けるだけにしましょう。完成したら晴れてほしい日の前日に吊るします。「晴れますように」とお願いするとより効果的です。また、インテリアとして飾っている場合は問題ありませんが、基本的に一度使用したてるてる坊主は使い回しはしません。
中日新聞YouTubeページでのてるてる坊主の作り方
中日新聞のYouTubeチャンネルで、ハンカチを使ったてるてる坊主の作り方が紹介されていました。上記の動画も参考にてるてる坊主を作ってみてください。ほかに折り紙やマスキングテープを使った方法などもYouTubeで見つけられます。
折り紙で作るてるてる坊主
折り紙で作るてるてる坊主の動画です。白い折り紙2枚で作ります。好きな色でリボンをつければ、キュートなてるてる坊主の折り紙が完成します。折り紙は平面なので、梅雨時の壁飾りなどにも使いやすいですね。
マスキングテープで作るてるてる坊主
白い布やハンカチにマスキングテープでアレンジをしたてるてる坊主です。かわいいマスキングテープは100円ショップなどで簡単に手に入るので、オリジナルのてるてる坊主を作りたい人にぴったりです。
逆さにならないてるてる坊主を作るコツ
てるてる坊主の首の部分にひもを付けると、頭が傾いたりてるてる坊主が逆さまになったりすることがありますよね。逆さまにすると「ふれふれ坊主」となってしまい、雨が降ると言われています。それでは逆効果なので絶対に避けましょう。逆さまにならないようにするポイントは、先ほどの作り方でもあったように紙の中央から糸やひもを付けることです。てっぺんからひもを付けることが難しい場合、頭を小さく、胴体を大きくするようにしてバランスを気を付けましょう。
てるてる坊主の顔の描き方
晴れて欲しいという願いを込めて、てるてる坊主にニコニコ笑顔の顔を描くのが定番ですよね。しかし、実はてるてる坊主には顔を描かないのが正解とされています。
一説によると、てるてる坊主の顔は晴れて願いが叶った時に描くそうです。雨だった場合は顔を描かずに処分します。この説は昔の儀式的のようなものなので、風習など気にしない、どうしても顔を描きたい場合は油性ペンで好きな顔を描きましょう。この時てるてる坊主の目が雨で滲んで泣き顔にならないように、必ず油性ペンで描いてくださいね。
てるてる坊主を吊るす場所
皆さんはてるてる坊主をどこに吊るしていますか? 家の軒先や窓際が最もポピュラーな場所ですよね。実は吊るす場所のおすすめの方角があり、てるてる坊主を吊るすのは太陽の見える南側の窓がいいとされています。太陽にてるてる坊主がちゃんと見えるように吊るしましょう。逆に北側の窓に吊るすと雨が降ると言われているので要注意です。
てるてる坊主を吊るす期間
てるてる坊主を吊るす期間も決められています。てるてる坊主は晴れてほしい日の前日に吊るしましょう。そして、当日晴れたら取り外します。取り外したあと、そのままゴミ箱に捨てている人が多いと思いますが、処分の方法にも決まりがあります。晴れた場合は、てるてる坊主に顔を描きお酒をかけて処分します。人形の供養のようなものだと考えてください。雨の場合は、燃やすか箱に入れて「次は晴れますように」と願いながら処分しましょう。
まとめ
てるてる坊主には顔を描いてはいけないことや吊るす方角など、知らなかった人も多いのではないでしょうか。次回てるてる坊主を作る時は、何も知らなかった時よりもてるてる坊主効果が高まるような気がします。子供をもつと、運動会や遠足など晴れてほしい大事なイベントが増えますよね。「晴れるといいね!」と子供とおしゃべりしながらてるてる坊主を作れば、親子の絆がさらに深まるでしょう。