幼稚園のお遊戯会の衣装づくり。不織布で作れる衣装と作り方のポイント
幼稚園のお遊戯会の衣装に関する悩み
幼稚園に入ってはじめてのお遊戯会。子供の成長を見ることができるのは楽しみですが、親が衣装を作らなければいけないとなると、話は変わってくるものです。裁縫が苦手という人や、衣装を作る時間がない人。さらに、ママ同士で集まって一緒に衣装づくりをするなど、はじめて体験することばかり。
しかも、作る衣装を調べたら求められているレベルが高いことを知って、どうしようと悩むものですよね。でも安心してください。本記事では、少しでも衣装づくりが楽しくなるような情報をご紹介していきたいと思います。まずは、衣装づくりには欠かせない「不織布」(ふしょくふ)について見ていきましょう。
不織布とは?
衣装づくりに欠かせないものとして、不織布(ふしょくふ)というものがあるのをご存知ですか?不織布とは、織っていない布上のものを言い、用途に合わせて繊維同士を絡み合わせて使用します。普段使うものの中では、マスクやガーゼ、エコバックに家庭用のふきんなどにも用いられているのです。
柔らかいものや、形のしっかりしたものまでその活用範囲は広く、軽くて応用性が高く、しかも価格が安いということもあって、いろいろなシーンで活用されています。衣装づくりにはミシンや手縫いが用いられますが、不織布は両面テープで繊維を合わせることができるので、縫わなくても衣装づくりができるのです。今回はこの不織布を使ってお遊戯会の衣装を作る方法をご紹介したいと思います。
不織布ではこんなお遊戯会の衣装が作れる
いろいろな形が作れてしかも安い不織布ですが、どんな衣装が作れるのでしょうか。実際に子供たちが演じるものを想定してご紹介していきたいと思います。
不織布で手作りできるお遊戯会の衣装例1:妖精
絵本を題材に劇を作る場合、子供たちの中で人気があるのが妖精です。羽やふわふわのスカートに憧れるものですよね。妖精の作り方はというと、羽とスカートがポイントなので、パステルカラーの不織布を使いスカートを作ります。一色でもいいですが、交互に色を変えるとメルヘンさが演出できるのでおすすめ。羽は針金で型を作り、不織布をつけて両面テームでつければ完成です。
不織布で手作りできるお遊戯会の衣装例2:リトルマーメイド
リトルマーメイドでアリエルを演じるなら、海と空を表す青と水色の不織布を使います。「人魚は下半身が魚では?」と思うかもしれませんが、イメージカラーを用いるというのが不織布で衣装を作るポイントなのです。空を表す水色の不織布を上半身に、海を表す青の不織布をスカートとして作ってみましょう。さらにアリエルの髪の色をイメージさせる赤をプラスすれば気分はもうリトルマーメイドです。
不織布で手作りできるお遊戯会の衣装例3:ライオンキング
ライオンが出てくる劇もたくさんあります。ベースは茶色とこげ茶の不織布を使います。こちらの参考画像は赤ちゃんですが、茶色とこげ茶を使ったロンパースはまさにライオンそのものですよね。たてがみにはこげ茶、体は茶色で強さを表現してみましょう。
不織布で手作りできるお遊戯会の衣装例4:桃太郎
桃太郎はお遊戯会では定番の演目のひとつ。はちまきと羽織、袴を作り、それぞれの衣装に桃のロゴを入れれば桃太郎の出来上がり。主役なので、赤や青など目立つ不織布を使うと、衣装が映えるのでおすすめです。
不織布で手作りできるお遊戯会の衣装例5:魔女
赤ずきんちゃんやヘンデルとグレーテルなど、魔女が出てくるお話は多いものです。魔女のポイントはとんがり帽子に長いスカート。黒や紫などダークなカラーを使います。かわいい魔女にするか、怖い魔女にするかは、色の選び方で変わってくるので、不織布を実際に手に取り、肩口に合わせてチェックしてみましょう。
不織布で手作りできるお遊戯会の衣装例6:みつばち
みつばちは、「みつばちマーヤの冒険」で出てくる主人公のひとり。みつばちの衣装づくりは簡単です!黒のスカートに黄色の不織布をつけてしぼませれば、みつばちの特徴的な縞模様を作ることができます。さらに、段ボールで羽を作り、黒い不織布を貼り付ければ、羽の完成です。
不織布で手作りできるお遊戯会の衣装例7:ひよこ
年少さんのかわいさを表現する時に用いられるのが、ひよこです。小さな体でよちよちと登場すると客席からは拍手が。そんなひよこのポイントはやはり黄色。こちらの見本はニワトリですが、全身を黄色の不織布で多い、目をつけた帽子をかぶればひよこの完成です。とっても簡単なので、早速作ってみましょう。
不織布で手作りできるお遊戯会の衣装例8:野菜
子供たちに人気の絵本を劇化することも多いものです。好きな野菜を演じてみようとなった時、お子さんは何を選ぶでしょうか。にんじんなら、体がオレンジで頭はみどり、トマトなら全身すっぽり入る赤の不織布でトマトを表現できます。こちらの見本は枝豆ですが、みどりと黄緑、そして豆をあしらうと野菜に見えるものです。難しく考えず野菜を表す色をチョイスするのがポイントです。
不織布で手作りできるお遊戯会の衣装例8:スカート
劇の中では一体感を持たせるため、スカートやベスト、帽子をお揃いにすることもあります。これらのパーツは非常に簡単!スカートの場合は指定された色の不織布をスカートの長さに切ってウェスト部分を両面テープで合わせるだけ。裾は切りっぱなしでもOKなので、とっても簡単に作ることができます。
不織布で手作りできるお遊戯会の衣装例9:ベスト
ベストの場合は、前身ごろと後ろ身ごろに分けて切り、脇のラインに沿って両面テープで貼り付けます。こちらも縫い合わせなくてもOKですし、切って貼るだけで簡単です。
不織布で手作りできるお遊戯会の衣装例10:帽子
お揃いのアイテムとして多く使われる帽子ですが、不織布を頭の形に合わせて筒状に切り、筒状にしたら一方を輪ゴムで止めてひっくり返します。すると、まんまる帽子の出来上がり!帽子は他にもいろいろな作り方ができますがこれが一番簡単!切って、貼って、止めて、絞って、ひっくり返して完成です。
お遊戯会の衣装づくりのポイント
不織布の衣装づくりはとっても簡単!ここからは衣装づくりのポイントについて確認していきましょう。
衣装づくりのポイント1:生地を買う
最初に必要になるのが生地です。何を演じるのか、作るのは全体なのか、それともトップスやボトムスなど一部分なのかでも変わってきます。役が決まったらインターネットで見本を探してイメージを膨らませましょう。何色の不織布がどれくらい必要なのか整理します。ママ友や上の学年のママに相談しながら、どのくらい買ったらいいのか、どこで買うのがおすすめなのか、衣装づくりのヒントを相談してみましょう。
衣装づくりのポイント2:型紙を作る
次は型紙づくりです。不織布で作る衣装は、切って、貼って、つなげるので、細かい所は気にしなくて大丈夫です。きれいに作りたいという人のために、衣装づくりの本も後にご紹介するので本もチェックしながら作ってみましょう。型紙は、段ボールでもいいですし、インターネットでは型紙をダウンロードすることもできます。下記のサイトでも作り方の開設をしているのでぜひチェックしてみてください。
衣装づくりのポイント3:衣装を縫う
不織布は両面テープで接着することができますが、裁縫が好きという人はミシンで縫ってみましょう。手縫いは不織布が薄いので縫いづらいので、縫うならミシンがおすすめです。
お遊戯会の衣装づくりの参考になる本
衣装を作るためにはイメージが大事!ということで、ここからは衣装づくりの参考になる本をご紹介したいと思います。
0~5歳児発表会コスチューム
発表会に用いられる衣装を155種類集めたこの本は、実物大の型紙が付いています。発表会はもちろん、ハロウィンでも使えるので一冊持っていると長く使うことができます。
すぐに作れる!かんたん!かわいい!!発表会のコスチューム
衣装づくりに欠かせないアイテムとして、不織布の他にカラーのポリ袋も重宝します。こちらの本では、不織布とカラーポリ袋を使った衣装づくりのヒントを紹介しています。
100円グッズでかわいいコスプレ
衣装づくりに100均の商品も欠かせません。こちらの本では、水切りネットで作るドレスや、100均のあのアイテムを使った衣装づくりのヒントが紹介されています。
動画でお遊戯会の衣装づくりを解説
衣装づくりが楽しみになってきたのではないでしょうか。ここからは不織布で作る衣装づくりを動画で解説しているものをご紹介したいと思います。
不織布で作るワンピースのベース
発表会以外のままごとにも使える、ワンピースの作り方を紹介しています。ワンピースの作り方が分かれば、実際の布でも作ってみようと思うかもしれません。
100均の材料で作れる簡単チュチュの作り方
こちらは100均で売っている水切りネットを使ったチュチュの作り方を紹介しています。発表会やハロウィンなどに大喝しそうなアイテムです。
不織布を使ったバラの作成方法
不織布を切って巻いていくだけで簡単にバラが作れる動画です。色を変えればいろいろなアイテムが作れます。バラなら赤にピンク、色を変えてブローチやワンポイントを作ってみても楽しいのではないでしょうか。
まとめ
不織布で作る衣装づくりについてご紹介してきましたが、気になるものはありましたか?裁縫が苦手な人も不織布を使えば簡単に衣装を作ることができます。初めての衣装づくりは不安ですが、ママ友と相談しながら肩の力を抜けて楽しみながら作ってみましょう。