ぬいぐるみを洗濯したい!ぬいぐるみを洗う方法や洗えないぬいぐるみのお手入れ方法を紹介
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洗濯でぬいぐるみの汚れやダニの死骸などを洗おう
ぬいぐるみは、一見汚れていないように見えても、実は目に見えないホコリや唾液、手垢などの汚れと雑菌でいっぱいになっています。
また、子供がぬいぐるみを抱っこしたり触ったりするたびに、ぬいぐるみには手垢や皮脂汚れ、フケなどが付きますが、ダニは人間の垢やフケなどをエサとするので、ぬいぐるみにはダニがたくさん発生してしまいます。ぬいぐるみにダニが発生すると、子供が生きたダニに噛まれる心配があるだけでなく、ダニの死骸や糞がアレルギーを引き起こすおそれも出てきます。ダニの死骸や糞は水溶性なので、洗濯で洗い落とすことができますよ。子供にアレルギー症状を起こさないためにも、ぬいぐるみを定期的に洗濯して、清潔なぬいぐるみで遊ばせてあげましょう。
ぬいぐるみを洗う頻度
ぬいぐるみを洗う頻度の目安として、できれば月1回、最低でも2~3ヶ月に1回はぬいぐるみを洗濯するのが理想です。
定期的に洗濯をすることで、ぬいぐるみに汚れがたまるのを防ぐこともできます。定期的に洗濯するのが難しい場合は、週1回くらいはぬいぐるみを天日干ししましょう。天日干しは、日が照っている10時~15時頃の間で、30分くらい行います。ダニは紫外線では死滅しないので、ぬいぐるみをただ天日干しするやり方ではダニを駆除することはできませんが、ぬいぐるみを天日干しすることによってぬいぐるみの湿度が下がるので、湿度50%以下の低湿度環境を嫌うダニの繁殖を抑えられます。天日干しの途中でぬいぐるみの裏表を返しながら天日干しするとなお効果的です。
洗濯ではダニを死滅させることはできない
洗濯でぬいぐるみに付着した汚れやダニの死骸・糞を綺麗にすることはできますが、ぬいぐるみに潜んでる生きているダニを死滅させることはできません。ダニの殺虫用スプレーを使用する方法もありますが、ぬいぐるみを舐めたりする赤ちゃんには心配ですよね。
ダニは50度以上の温度で死滅するので、ぬいぐるみを洗濯する前に「60度以上の熱湯をかける」「スチームアイロンを当てる」「コインランドリーの乾燥機を利用する」などの方法で、ダニを死滅させると良いでしょう。ぬいぐるみを高温にさらすことでダニは死滅しますが、ぬいぐるみに接着剤が使われている場合は高温で溶けてしまったり、ぬいぐるみの素材によって縮んでしまうこともあるので注意しましょう。
「ファブリーズ」や「リセッシュ」では消臭はできるがダニ退治はできない
洗濯の代わりになると謳われる「ファブリーズ」や「リセッシュ」など布用除菌消臭スプレーではダニを駆除したりダニの死骸や糞を取り除いたりすることはできません。
布用除菌消臭スプレーは、あくまで「雑菌を取り除く除菌効果」と、それに伴い「嫌な臭いを消す消臭効果」を発揮するもので、ダニのような虫の殺虫効果はないのです。ダニを忌避する効果のあるスプレーを定期的にぬいぐるみに吹きかけるのはダニ予防としては効果的です。
アロマ成分の天然成分でダニを忌避するファブリックスプレーです。殺虫成分不使用、合成化学成分不使用、防腐剤不使用なので、赤ちゃんのぬいぐるみにも安心して使うことができます。ぬいぐるみの他に、カーペットやソファなどにも使うことができますよ。
洗えるぬいぐるみと洗えないぬいぐるみ
ぬいぐるみが洗えるかどうかは、ぬいぐるみの洗濯表示タグをチェックしてみましょう。下の図のように、2016年12月の洗濯表示改定以降の新表示では「洗濯おけ」「手洗い」マーク、それ以前の従来表示では「洗濯機」「手洗い」マークが付いていれば、自宅で洗濯が可能です。
下の図のように洗濯おけに「✕」が付いているものは自宅では洗濯できませんので気を付けてください。
画像引用元:「ぬいぐるみ」の洗い方/Lidea くらしとココロに彩りを powered by LION
洗えないぬいぐるみの特徴
洗濯マークがないぬいぐるみの場合、下記に当てはまるぬいぐるみは自宅では洗濯できないため、ぬいぐるみ洗濯の取り扱いがあるクリーニング店に相談し、洗濯をお願いしましょう。
- 機械や電池が内蔵されているもの
- 素材がウールでできているもの
- 革でできているもの(一部のみに革が使われている場合でも不可)
- 中身がポリエステル製・ビーズ・パイプ以外でできているもの
- パーツの接続に接着剤が使われているもの
- 色落ちするもの
- 洗濯機に入らないくらい大きいサイズのもの
- アンティーク製品
ぬいぐるみの色落ちのチェック方法
白いタオルか布におしゃれ着用中性洗剤を付けて、ぬいぐるみの濃い色の部分を軽く叩いてみて、ぬいぐるみの濃い色がタオルに移らないか確認してください。ぬいぐるみの色がタオルに移るようであれば、自宅での洗濯はできませんので中止してください。
ぬいぐるみを洗う前にパーツを取ってブラッシングしよう
ぬいぐるみを洗う前にぬいぐるみの洋服やアクセサリーなど、外せるパーツは外しておきましょう。また、洋服用のブラシを使ってぬいぐるみをブラッシングして、ホコリを取り除いておくと良いですよ。
ぬいぐるみの部分洗い
ぬいぐるみのほんの一部だけが汚れてしまった場合は、ぬいぐるみ全体を洗わずに汚れた一部分だけ洗う方法があります。ぬいぐるみの一部だけを洗いたい場合は、おしゃれ着用中性洗剤を少量のぬるま湯で溶かして洗剤液を作り、歯ブラシに洗剤液を付けてぬいぐるみの汚れを優しくこすり落とします。その後、濡らしたタオルでぬいぐるみに付いた洗剤液をしっかりと拭き取って、陰干しして乾かしましょう。
ぬいぐるみを手洗いで洗う方法
準備するもの
- 洗濯おけ
- おしゃれ着用中性洗剤
- シミ抜き洗剤か液体酸素系漂白剤(シミがある場合)
- 大きめのタオル
- 洗濯ネット
ぬいぐるみの手洗いの手順
- 洗濯おけにぬるま湯を用意し、洗剤を溶かします。洗剤は、洗濯によるダメージやぬいぐるみの型崩れを防ぎ、ふんわりと仕上げるために「アクロン」や「エマール」などのおしゃれ着用中性洗剤を使いましょう。
- ぬいぐるみを洗濯おけに入れ、5分間くらいを目安にして優しく押し洗いします。シミがある場合は、部分的にシミ抜き洗剤か、液体酸素系漂白剤を使います。
- 洗濯おけからぬいぐるみを出し、軽く水を切ります。洗濯おけの中身をきれいな水と交換し、押し洗いですすぎをします。すすぎは水を変えて、2回行います。
- 洗濯おけに新たにぬるま湯をため、柔軟剤を溶かします。ぬいぐるみを入れ、30分ほどつけ置きしましょう。柔軟剤を使うと、ぬいぐるみをふんわりと仕上げることができます。
- ぬいぐるみを洗濯おけから取り出して、タオルに包んで水気を取ります。タオルに包んだままぬいぐるみのサイズに合ったネットに入れて、洗濯機で脱水します。ぬいぐるみの形が崩れないように、脱水時間は5~10秒くらいにとどめましょう。
ぬいぐるみを洗濯機で洗う方法
洗濯機に「ドライコース」「手洗いコース」「おしゃれ着コース」などがある場合は、洗濯機でも洗うことができます。洗濯機で洗う場合は、ぬいぐるみの大きさに合ったネットにぬいぐるみを入れて洗濯をします。脱水する前に一度取り出して、ぬいぐるみをタオルで包んでから脱水をかけてください。
洗濯機洗いは、手洗いするよりも手間が省けて楽に洗濯することができますが、手洗いするよりもぬいぐるみが型崩れする可能性は高くなります。特に大切なぬいぐるみは洗濯機ではなく手洗いで洗濯する方が良いでしょう。
次のページでは洗濯したぬいぐるみの乾かし方や洗えないぬいぐるみのお手入れ方法を紹介します