プリスクールとは? 料金や保育園・幼稚園・認定こども園の違いを徹底比較!
目次
プリスクールって何? 普通の保育園・幼稚園・認定こども園と違うの?
近年では日本国内でも多くのプリスクールが設立され、耳にすることが多くなりました。「インターナショナルスクールは知っているけどプリスクールって?」「近所にできたけど、どのような施設で何をするところ? 誰でも受け入れてくれるの?」など子供を通わせてみたいパパママのさまざまな疑問を一つずつ解決していきます。
プリスクールとは?
元は欧米の未就学児保育施設を指し、国や地域で差がありますが1歳~5歳の子供が通い、小学校の準備や保育を中心にサービスしています。日本のプリスクールは、インターナショナルスクールに併設された施設とプリスクールのみで成り立つ施設があり、特徴は英語で保育や生活指導をすることです。卒園する頃には英語で日常会話を操れるレベルになるので、子供を国際的に活躍できるようにしたいパパママのニーズの増加とともに、都市部を中心に施設が増え始めました。既存の保育園・幼稚園とはまったく異なる新しいタイプの施設です。
プリスクールと保育園・幼稚園・認定こども園との違いを徹底比較
それぞれの施設を分かりやすく比べて特徴を確認していきましょう。
基本・保育内容を比較
プリスクール | 保育園 | 幼稚園 | 認定こども園 | |
---|---|---|---|---|
保育対象 | すべての家庭の子供1歳から小学校入学前まで | 保育に欠ける家庭の子供0歳から小学校入学前まで | すべての家庭の子供満3歳の春から小学校入学前まで | 保育園型、幼稚園型により施設で条件が異なる |
保育時間 | 7:30~15:00 | 7:30~18:00 | 9:00~14:00 | 7:30~18:00 |
保育の目的 | 英語教育と保育 | 保育 | 教育 | 教育と保育 |
保育内容 | 英語で学習とアクティビティ、体操、生活習慣のしつけをする | 生活習慣のしつけを中心に年齢別に学習やアクティビティ、体操をする | 学習やアクティビティ、体操などをする | 学習とアクティビティ、体操などとともに生活習慣のしつけもする |
給食の有無 | 給食 | 給食 | 給食とお弁当持参 | 給食 |
保育者の資格 | 海外の幼稚園教諭または海外の保育士 | 保育士 | 幼稚園教諭 | 幼稚園教諭と保育士 |
所管 | 厚生労働省・文部科学省・都道府県のどれか | 厚生労働省 | 文部科学省 | 厚生労働省もしくは文部科学省 |
保育対象
保育園以外は入園条件を設けていません。基本の窓口は、保育園が自治体であるのに対し、プリスクールや幼稚園、認定こども園は保護者が直接園へ手続きを行います。
保育時間
プリスクールは共働き家庭の子供も対象なので、朝は保育園と同じく早い時間から子供の受け入れをしています。
保育の目的
プリスクールの大きな特徴が「園内ではすべて英語でコミュニケーションする」です。アクティビティは欧米文化のイベントを中心に、基本のしつけは日本の園と同じように行われます。
保育内容
読み・書き・話す・聞くの習得は英語のアルファベットを使用。多くが欧米式の英語教育フォニックスや非認知能力を高めるSTEM教育、モンテッソーリ教育などを行っています。
給食の有無
プリスクールでは施設で作る給食とおやつを提供しています。
保育者の資格
海外の幼稚園教諭免許や保育士資格を持った外国人の先生がほとんどですが、バイリンガルの日本人先生も在籍しています。海外で児童教育の学問を修めていれば、必ずしも日本の資格を必要としません。
所管
プリスクールは日本での歴史は浅くほとんどが認可外です。多くの施設が独自のカリキュラムを組みながら各自治体の規定に沿った届出を提出しています。
利用料金を比較
プリスクール | 保育園 | 幼稚園 | 認定こども園 | |
---|---|---|---|---|
志願時 | 2万円 | なし | なし | なし |
入学時 | 30万円 | なし | 園によって異なる | 園によって異なる |
年間授業料 | 110万円 | なし ※給食費・行事費等除く |
なし(上限金額2.57万円) ※給食費・行事費等除く |
なし(上限金額2.57万円) ※給食費・行事費等除く |
初年度合計 | 142万円 | なし ※世帯年収によって異なる |
10~20万円 | 10~20万円 |
補償 | 一部給付金あり | 無償化対象 | 無償化対象 | 無償化対象 |
令和元年10月1日から始まった幼稚園や保育園の無償化制度で、プリスクールとの利用料差額が大きく開いてしまいました。しかし、認可外保育園が無償化の対象になったことで、一部プリスクールも無償化の恩恵を受けています。例えば、家庭状況などの条件が整えば授業料の一部が戻ったり、自治体によって給付金があったりします。入学する前の説明会で無償化の対象か、給付金があるのかを確認するとよいでしょう。
メリット・デメリットを比較
プリスクール | 保育園 | 幼稚園 | 認定こども園 | |
---|---|---|---|---|
メリット | ・英語に対する恐怖心がなくなる ・国際感覚が身に付く |
・0歳から預けられ、子供と離れている時間を作れる ・オムツはずしなど保育園でも手伝ってもらえる ・夏休み冬休みなどの長期休暇がない |
・バスの送迎がある ・親が関わる行事が多いのでママ友ができやすい ・英語や体操など教育面の充実 |
・親の働き方が変わっても転園や退園する必要がない ・教育的プログラムと充実した保育のどちらも受けられる |
デメリット | ・地方にあまりない ・利用料金が高い ・日本語も英語も中途半端になる可能性も |
・シーツやオムツ、タオルケットなど用意するものが多い ・教育的なカリキュラムや時間が少ない ・広範囲から集まるので同じ小学校へ通う友達が少ない |
・イベントの手伝いが多い ・お弁当作りが大変 ・参観や保護者会などの集まりは平日が多く、働いていると参加できない |
・施設数が少ない ・保育園に比べて参観や保護者会など平日に行われることが多い |
プリスクールのメリットは、英語環境で国際感覚を養えることです。インターナショナルスクール付属のプリスクールに比べ、プリスクールのみで運営している施設は日本人の先生の割合が多くなりがちですが、外国籍の子供たちも一定数いますので国際感覚を身に付けるにはやはりプリスクールが有利でしょう。英語や日本語の勉強はスクールごとに差があり、しっかり日本文化も意識してカリキュラムを組んでいるところ、英語圏の文化や英語のみのカリキュラムのところといろいろなので、パパママの希望に沿ったスクール選びが必要になります。
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