マスクの簡単な作り方を解説! 100均の材料で手作りできるマスクや縫わないハンカチマスクも紹介
目次
市販の不織布マスクとガーゼマスクの違い
新型肺炎やインフルエンザが流行すると、マスクが在庫不足になり家族の感染症予防が心配になりますね。
マスクは市販の不織布タイプを使う人が多くいますが、店頭に不織布マスクがない、ガーゼ生地のほうが肌触りがよいなどの理由からガーゼマスクを使う人もいるでしょう。
ガーゼマスクは必要な材料が少なく比較的簡単に作れるので、家で手作りする人もいます。市販の不織布マスクもガーゼマスクも用途は同じですが、何か違いはあるのでしょうか?
市販の不織布マスクの特徴
市販の不織布マスクは、薄い不織布(繊維を織らずに熱や圧力などを加えて絡ませたもの)の中に特殊なフィルターを入れたものです。
もともと不織布マスクは医療用に使われていましたが、毎年花粉症が大流行するようになり一般家庭にも広く普及しました。
市販の不織布マスクには、ウィルスや細菌、花粉など細かい物質を大幅にカットする高性能フィルターを使った商品もあり、インフルエンザなどの飛沫感染や花粉症の予防にもある程度の効果があります。
さらに顔とマスクをより密着させるためにマスクを立体型にしたものや、マスクの上の部分・中心部分にワイヤーを入れたもの、鼻の部分にノーズフィットをつけたものなど、さまざまな商品を各メーカーが販売しています。
ただしフィルターの部分でウィルスや花粉を防ぐとはいえ、マスクと顔の隙間から入り込むことは防げませんので注意してください。
ガーゼマスクの特徴
ガーゼマスクは、ガーゼ生地を何重にも折りたたんで縫い合わせたものです。
ガーゼ生地は布目が粗いためガーゼマスクは不織布マスクより通気性があります。さらに綿やシルクなど天然素材100%のガーゼ生地を使ったマスクは、保湿性があって柔らかく肌に優しいため、のどや肌の乾燥を防ぐなどの効果があります。
市販の不織布マスクはゴワゴワする、息苦しくなるからと嫌がる子供や、市販の不織布マスクは化学繊維を使っているため肌に合わないという人にもおすすめです。
ガーゼマスクで感染症対策はできるの?
ガーゼマスクは生地の布目が粗いため、市販の不織布マスクに比べるとウィルスや花粉を通しやすくなります。
しかし高性能フィルターを使った市販の不織布マスクもウィルスや花粉を完全に防げるわけではなく、不織布マスクと顔の間にできるわずかな隙間からウィルスや花粉が入り込むことがあるのです。
・マスクがあると手で口や鼻を触らない
・咳やくしゃみが飛び散るのを防ぐ
・のどの粘膜や気管の乾燥を防ぐ
など、マスクをしていることでの利点が多々あります。
マスクをつけるときは顔にしっかりとフィットするサイズ・形状のものを選び、顔とマスクの間になるべく隙間ができないように鼻から顎までしっかりとマスクで覆いましょう。
型紙あり!100円ショップの材料で作れる簡単ガーゼマスク
ガーゼマスクは100円ショップに売っている材料で、比較的手軽に手作りにチャレンジできます。
セリアの公式サイトでは、セリアで扱う「ふんわりダブルガーゼ(約30×35cm)」を使った立体マスクの作り方と型紙を公開しています。
ガーゼを二重に重ねたダブルガーゼ生地は、そのままではフワフワして扱いづらいためアイロンでこまめに押さえつつ縫うといいですよ。
※ガーゼや木綿の生地は洗うと縮んでひと回り小さくなるため、最初に水通し(生地を水に1時間ほど浸けて縮ませておくこと)をしておきましょう。生地の水気を絞ったあと、湿ったままの状態でスチームせずにアイロンをかけてから干すと生地が早く乾くのでおすすめです。
セリアの型紙で簡単ガーゼマスクの作り方
でき上がりサイズ
- 大人用:約13cm×19cm
- 子供用:約11cm×16cm
セリアの型紙でガーゼマスク|材料
- ふんわりダブルガーゼ 約30×35cm 大人用、子供用共に1枚
- 幅広マスクゴム(またはマスクゴム) 大人用:32cm×2本、子供用:26cm×2本
- 好みのワッペン
セリアの型紙でガーゼマスク|作り方(大人用)
- 型紙の通りにダブルガーゼ生地を計4枚裁断する(柄に上下の方向があるなら向きに注意。2枚ずつ上向き・下向きにする)
- ペアにする2枚をよく確認し、2ペアともそれぞれ生地を中表(あとでひっくり返すため、裏面が表に出るように合わせる)にして端を縫い代1cmで縫い合わせる
- 重なった縫い代を開くようにアイロンをかける(縫い代を割る)
- できた2枚を中表に重ね、両端を縫い代1cm(端から1cmの部分)で縫い合わせる
- 縫い目を切らないように注意しながら、縫い代に切り込みを入れる(あとでひっくり返したときに生地がもたつかない)
- 2で縫った直線の縫い目が両端に来るように生地を開く
- 生地を表にひっくり返し、生地が立体的になるように形を整える
- マスクの表裏・上下の辺を4ヶ所全て1cm内側に折り、上下それぞれ表裏を2枚重ねてアイロンで押さえる
- マスクゴムを中に通して結び、結び目をマスクの中に隠す
- マスクの上下0.5cmの部分を縫う(マスクゴムまで縫わないように注意)
- ワッペンをつけてでき上がり
子供用マスクは生地を2枚に分けて作るため、1から3の工程は不要で4から同じように作れます。
子供の好きな柄のガーゼやマスクゴムの色を選べば、普段マスクを嫌がる子も喜んでつけてくれるかもしれませんね。
小学校などでは、毎日給食の配膳に使うこともあるので、マスクは何枚か予備があると便利です。
次のページでは手作りマスクの動画を紹介します。