子供の利き手はいつわかる? 見分け方や左利きの矯正の必要性を徹底調査!
目次
子供の利き手はいつ決まるの?
さまざまな研究結果から「子供の利き手は生まれつきどちらかに決まっている」と考えられています。しかし、利き手がいつ、どうやって決まるかについてはいろいろな研究結果があり、まだはっきりとは分かっていません。
子供の利き手は何歳でわかる?
生まれつき子供の利き手は決まっている可能性は高いとはいえ、発育途中の赤ちゃんは左右両方の手でおもちゃを持って遊ぶ姿が見られるため、利き手の把握は難しいです。実際に子供の利き手が確立するのは8歳前後といわれますが、食事や鉛筆の持ち方などを指導する必要があるため、もっと早い段階で知りたいですよね。
子供の利き手の発達は生後6ヶ月くらい
自分の手に興味を持ち始めるのが生後3ヶ月頃。目の前に拳をかかげ、手をじっと見つめる姿(ハンドリガード)が見られるようになります。生後6ヶ月頃になるとおもちゃを握ることができるようになり、片方の手を使って遊ぶ姿が見られます。しかし、生後6ヶ月の赤ちゃんは、おもちゃなどを左右に持ち替えて遊ぶので、利き手はまだわかりません。
子供の利き手の発達:2歳頃
1歳を過ぎても両方の手を使っておもちゃやスプーンを握るため、1歳半はまだ両利きです。2歳頃には右手を使う姿が頻繁に見られます。子供の中には、左手を中心に物を掴んだり触れたりするため、「うちの子は左利きかな?」と考えるパパママも多いでしょう。2歳半~3歳半にはまた両利きに戻るため、今の段階では利き手はわかりません。
子供の利き手の発達:4歳~6歳頃
多くの子供は4歳~6歳頃にどちらか片方の手を使うようになります。利き手はほとんど固定していますが、興味本位で普段使う手ではない方の手で遊びや食事をする子供もいます。利き手によって将来の活動に支障がでる恐れがあるのではと不安になり、4歳までに右利きに固定しようと考えるパパママも多いです。しかし、子供が6歳になったからといって、利き手が固定したとは限らないので様子を見ることも大切です。
子供の利き手の発達:7~8歳頃
7歳~8歳頃にやっと利き手が固定するといわれるため、小学校の入学時に担任の先生から「利き手を直しますか?」と問われることもあるでしょう。大人になるにつれて利き手の変更は難しく、発達途中の7歳頃は決め時でもあります。
子供の利き手に見分け方はある?
子供の利き手が少しずつ固定し始めたら、どちらを優先的に使っているのかパパママが観察しましょう。利き手の見分け方のポイントをいくつか紹介します。
- おやつをもらう時の手
- ぬいぐるみを抱っこした時の手
- ペンを握る手
- 取っ手付きのコップを持つ向き
- じゃんけんする手
ハサミを使える年齢なら、どちらの手が使いやすいか確認するのもおすすめです。利き手ではない手でハサミを使うと、上手に力を入れられずキレイに切れません。中には、ボールは左手で投げるけど、箸やペンを持つ手は右手という子供もいます。利き手を見分けられないケースもあるので、そういった時は両利きも視野に考えてみてくださいね。
子供の利き手は親の遺伝と関係している?
両親の遺伝子は子供に受け継がれるため、利き手との関係性が全くないわけではありません。ただし、両親が右利きでも子供は左利きという家庭がたくさんあります。子供の遺伝子は先祖代々と受け継がれているため、祖父母やその上の先祖の誰かが子供と同じ利き手の可能性は十分考えられます。
左利きの子供の割合はどれくらい?
世界中の割合で見ると、約9割の人が右利きです。左利きは約1割と少なく、学校でもクラスに1人か2人程度です。アメリカのブリンゲルソン博士によると、左利きの潜在率でいうと人工の30%は左利きになる可能性があると報告しています。子供の利き手に関して、パパママや教師がお世話しなければ、左利きの割合はもう少し高い可能性があります。
子供の利き手が左! 左利きのメリット・デメリットを調査
子供の利き手が左だと、学校の授業でハサミや彫刻刀の使い方が他の子と違うため、何かと不便に感じるパパママは多いのではないでしょうか。左利きにはどんなメリットやデメリットがあるのか、調査してみました。
子供が利き手が左! メリットは?
子供の利き手が左だと、どんなメリットがあるのでしょうか。左利きで良かった体験談を、いくつか紹介します。
左利きは野球では有利なことがいっぱい
野球全体で見ると不便なことが多いけど、ポイント別に見るとメリットはたくさんある。例えば、ファーストを守るときにタッチがしやすい、ピッチャーが左利きだと独特のクセがあるのか打ちづらいと打者に言われるなどです。(18歳/学生)
左利きがカッコいいといわれる
左利きが珍しいらしく、知らない人からよく話しかけられます。そして必ずといっていいほど「カッコいい」といわれるのでメリットかなと感じています。それ以外は特にないですね。(21歳/学生)
左利きだと両手で作業ができる
パソコンのマウスは右手でもできるので、左手で物書きをしながら右手でパソコンを操作します。自分は当たり前のようにやっていますが、周囲からすると羨ましいようでなんだか嬉しいです。おそらく左利きの人は、マウスは右手でも操作できると思うのでぜひ試して欲しい!作業効率が上がります。(29歳/会社員)
子供が利き手が左! デメリットは?
利き手が左だと不便なことが多いといわれるため、左手ばかり使う子供の将来が心配な人も多いでしょう。左利きはどういったデメリットがあるのでしょうか。
外食で隣の人に迷惑をかける
1人で外食する機会が多いため、基本的にカウンターの一番左側に座ります。理由は、食べる時に左ヒジが隣の人にぶつかるから。何度か知らない人に迷惑をかけているので、座る位置は慎重に考えますね。(25歳/会社員)
スープ用お玉が使いづらい
スープ用お玉って注ぎやすいように左側が細くなっているんですが、あの形は左利き泣かせだなと思います。よくファミレスのスープバーに設置されているため、とにかく使いづらくて大変です。ヤケドしそうになるし、かと言って右手で入れようとするとお皿にスープが入らない……。いろいろな人が使う場所では、普通のお玉を置いて欲しいなと思います。(32歳/主婦)
彫刻刀やハサミなどデメリットだらけ
ノートに文字を横書きする時に左手が汚れる、習字が書きづらい、ハサミで切れない、彫刻刀が使えない、デジカメの操作が大変と困ったことだらけでした。学校や会社から支給されるものはすべて右利き用なので、自分で左利き用を買わないといけないのは納得できませんね。(30歳/主婦)
左利きの子供は利き手を矯正するべきか?
子供の利き手が左だからといって、無理に直す必要はありません。今までは左利きはデメリットが多いなどの理由から、右利きに直すように学校でも指導されてきました。さまざまな研究により「左利きは脳の右側を優先的に使う」と解明されており、矯正的に直そうとすると考える力や心身ともに落ち着かないなど、発達への影響が心配されます。しかし、左利きはメリットはあるものの、どちらかといえばデメリットの方が多いことがわかりました。現在は学校でも彫刻刀やハサミの道具類は事前に右用・左用が選べるようになっているので、昔に比べて大きな問題はありません。
まとめ
子供は右手と左手を交互に使って、おもちゃで遊んだり食事をしたりします。7~8歳ごろにはほとんど利き手が確定されますが、左利きだからといって無理に直す必要はありません。左利きは医療業界やスポーツで活躍する人に多く、右利きと反対側の脳を優位的に使うため、学習や運動面においてメリットが多いでしょう。利き手は子供の個性として、パパママは見守ることが大切です。