赤ちゃんの肌に優しい日焼け止めは? おすすめ12選! 正しい塗り方、注意点も解説
目次
赤ちゃんの日焼け止めはいつから使う?
赤ちゃんは肌がデリケートなので日焼け止めの使用は生後3ヶ月以降が望ましいとされます。しかし、赤ちゃんの皮膚に対する紫外線の影響は大人以上であり、バリア機能が低い赤ちゃんにも紫外線対策は必要です。アメリカ小児科学会は赤ちゃんの日焼け止めについて以下のように推奨しています。
- 生後6ヶ月未満の赤ちゃん:SPF15の日焼け止めを顔や手の甲など最小限の範囲に使用できる
- 生後6ヶ月以上の赤ちゃん:SPF15以上の日焼け止めを肌が露出している部分全体に使用できる
SPFについて詳しく後述します。赤ちゃん用の日焼け止めには新生児から使えるタイプもあるので、購入前に使用可能な月齢を確認しましょう。
赤ちゃんに日焼け止めを塗った方がいい時期や時間帯
赤ちゃんの月齢に関係なく、以下のような時は外出時に日焼け止めを塗りましょう。
- 紫外線が多い4月〜9月の10時〜14時までの間
- 上記以外でも15分以上外出する場合
まずは外出する時に赤ちゃんに帽子をかぶせたり、ブランケットを掛けたり、ベビーカーの幌を下げたりして紫外線対策をします。筆者は子供と外出する時は抱っこ紐を使っていたので、必ず日傘をさして日陰を歩いていました。紫外線を浴びてから肌がダメージを受けるのは15分~20分後とされるため、15分以上外出する場合は赤ちゃんにも日焼け止めを塗って肌を守る必要があります。また日焼け止めは塗ってから30分後に効果を発揮し始めるので、外出直前でなく前もって塗っておくといいでしょう。
赤ちゃんの日焼け止めの選び方
赤ちゃんの肌に優しい日焼け止めの選び方について解説します。赤ちゃんが使っても安全な日焼け止めを選びましょう。
生後0ヶ月の赤ちゃんには「新生児からOK」な日焼け止めを
赤ちゃんの日焼け止めを購入する時は、対象年齢を確認しましょう。日焼け止めの中には製品により「赤ちゃんから」「0歳から」と記載方法はさまざまですが、生後0ヶ月の赤ちゃんには対象年齢が「新生児から」と明記してあるものを選ぶと安心です。
対象年齢をクリアしていても赤ちゃんにアレルギー反応が出てしまう可能性もあるので、日焼け止めを使う時はパッチテストをして赤ちゃんの肌にアレルギー反応が出ないかを確かめます。パッチテストは赤ちゃんの背中に日焼け止めを塗って様子を見てください。万が一赤ちゃんに発疹が出たら、かかりつけの小児科や皮膚科に相談しましょう。
「ノンケミカル」など肌への負担が少ない成分か
赤ちゃんの日焼け止めは「ノンケミカル」「紫外線吸収剤不使用」となどと記載された、肌に負担が少ない成分の製品を選びましょう。紫外線吸収剤は肌への負担が大きく、肌の弱い赤ちゃんには向きません。
「オーガニック」「アルコールフリー」「パラベンフリー」「無香料」「無添加」などと記載があると、より赤ちゃんの肌に優しい成分で作られていることがわかります。注意したい成分は「防腐剤」「シリコン」「合成界面活性剤」「合成香料」などです。日焼け止めを購入する際は成分表をしっかりチェックしましょう。
日焼け止めの強さ(SPFやPA)は「日常使い用」「レジャー用」で分け
日焼け止めを選ぶときは成分表示のほかに「SPF」「PA」の数値にも着目します。SPF、PAはそれぞれ以下の紫外線カット効果を表します。
- SPF(数値):紫外線B波(肌が赤くなり日焼けを起こす)を防ぐ
- PA(+の数):紫外線A波(肌が黒くなり日焼けを起こす)を防ぐ
赤ちゃんに日焼け止めを使う場合、散歩や買い物など日常使いでは「SPF10~20」「PA+~++」、海やプールなどのレジャーでは「SPF30以上」「PA++~+++」がおすすめです。SPFの数値が高くPAの+の数が多い方が紫外線を防ぐ効果が高くなりますが、その分肌への負担が大きくなります。できれば日常使いとレジャー用で日焼け止めを使い分けられるといいでしょう。
塗りやすさやべたつき感もチェック
赤ちゃんは日焼け止めを塗られた感触が気に入らず嫌がることもあるため、赤ちゃんにはすばやく塗れてベタつかないものが理想です。ミルクタイプやスプレータイプの日焼け止めなら、塗りやすくべたつき感も少ないものが多くあります。
ジェルタイプの日焼け止めは非常に塗りやすいのですが、紫外線吸収剤が含まれていることが多いので日焼け止めの成分表示をしっかり確認してください。日焼け止めの塗りやすさより、赤ちゃんの肌に安全な成分であることを優先しましょう。ベビーパウダーをつけるとべたつきを抑えられます。
テクスチャ―別のメリット・デメリットを以下にまとめました。
テクスチャー | メリット | デメリット |
---|---|---|
クリーム | 保湿力が高く落ちにくい ウォータープルーフタイプに多い |
伸ばしにくい |
ミルク(乳液) | 柔らかいテクスチャーで塗りやすい 保湿力が高く肌へなじみやすい 紫外線吸収剤不使用である物が多い |
クリームタイプより落ちやすく、こまめな塗り直しが必要 |
ジェル | 非常に伸ばしやすく、つけ心地はさらっとしていてベタつかない | 紫外線吸収剤が含まれている物が多い |
スプレー(ミスト) | 吹きつけるだけで手を汚さず手軽に塗れる | 赤ちゃんが吸い込んだり、目に入ったりしないように注意が必要 |
石鹸やお湯で落とせるか
赤ちゃんの肌は薄く敏感で、洗う時にゴシゴシと強くこると肌が傷ついてしまう場合があります。そのため、石鹸で落としにくく専用のクレンジング剤が必要な日焼け止めは赤ちゃんには不向きです。赤ちゃんの日焼け止めは、石鹸で優しく洗ったりお湯で洗い流したりするだけで簡単に落とせる物がいいでしょう。
次のページでは編集部が見つけた新生児から使える日焼け止めを紹介!