【医師監修】妊娠中の安定期はいつからいつまで? 安定期にやっていいこと・だめなこと

監修者紹介

監修: 新村朋美先生

監修:産婦人科医 新村朋美先生

産婦人科専門医・母体保護法指定医。東京都多摩市の産婦人科「赤枝医院」で多くの女性の妊娠・出産・健康をサポートしています。プライベートでは2人の男の子のママで、生活に寄り添ったアドバイスや解説が魅力です。

そもそも「安定期」とは?

実は、妊娠で使われる「安定期」は医学用語ではありません。医学的には「妊娠中期」と呼び、「安定期」は、妊娠初期・後期と「比べて」安定しているという意味の俗語に過ぎません。引き続き、無理のないマタニティ生活を心がけましょう。

いつからいつまで? なぜ「安定期」と呼ぶの?

一般に「安定期」とは妊娠16~27週ごろを指すことが多いようです。妊娠初期に多い、つわり・出血などがあった人も、おさまることが多い時期。切迫流産で安静にしていた人で、安静解除になる人もいます。妊娠後期と比べてもトラブルが少なく、「初期・後期と比べて」体調が安定しているので、「安定期」と呼ばれています。

【医師監修】職場への赤ちゃんの妊娠報告はいつ? 妊娠報告の手順や例文を知りたい!
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妊娠を周囲に報告するタイミングは、「安定期に入ってから」が一般的ですが、仕事はそうもいきません。特に、体調がよくないママは業務に影響するので、妊娠初期から職場の理解が必要です。妊娠を報告するタイミングや方法を、例文付きで紹介します。妊娠報告時に知っておきたい、ママをマタハラから守る法律やツールなども参考にしてくださいね。

安定期はなぜ体調が安定するの?

体調が安定する理由は、妊娠16週ころに胎盤が完成することが影響しています。胎盤が完成すると、ホルモンの産生場所がほぼ完全に胎盤となりホルモンバランスが安定し、つわり症状がおさまってきます。胎盤から赤ちゃんに安定して栄養を送ることができるようになり、ママも赤ちゃんも元気をキープできます。さらに、出血や腹痛も治ることが多いでしょう。

安定期でもつわりが終わらないことも

「つわりは安定期になればおさまる」と耐えていたのに、残念ながら妊娠16週以降も続く人がいます。体質的につわりが続く人もいますが、中には妊娠以外の理由が隠れていることがあります。

つわりが続く理由1:疲れているのかも

つわりは、朝の空腹時に吐き気が出やすい一方で、夕方から体調が悪くなるママも多いもの。体の中で大きな変化が起きている妊娠中は、どうしても疲れやすくなっています。今までと同じペースで仕事や家事をしているだけでも、疲れから体調が悪くなってしまうママもいます。夕方に体調が悪くなるなら、こまめに休憩をとる、残業をしないなど、早めに帰宅して体を休めることを心がけて。

つわりが続く理由2:内科的なトラブルかも?

長く続くつわりは、まれに内分泌代謝や消化器系の病気などの内科的トラブルが原因の可能性もあります。16週を過ぎても、ひどいつわりがなかなかおさらない人やひどくなってきた場合には、妊婦健診時に相談してみましょう。

つわりが続く理由3:胃が荒れているのかも

安定期になるとホルモンの分泌は安定するので、ホルモンの急激な変動による吐き気は減るはずです。気持ち悪い状態が続く人は、胃腸が荒れているだけかもしれません。妊娠すると、胃腸は荒れやすくなります。もしかして、つわりピーク時と比べて食事をおいしく感じ、脂っこい食事や大食いをしていませんか? 食事を見直してみましょう。

安定期に起きがちなトラブルは?

「安定期」とはいえ、トラブルがないわけではありません。しかし、あまり心配のない不快症状「マイナートラブル」は抱えがちです。ガマンしすぎると危険なサインを見逃してしまうので、妊婦健診の時に相談してみましょう。

安定期のマイナートラブル 動悸、貧血、便秘、痔は多い

安定期によくあるマイナートラブルは、動悸、貧血、便秘、痔などがあげられます。食欲が旺盛になって体重管理に苦労する人もいるでしょう。また、おなかの張りを感じるママもいますが、足の付け根あたりの下腹部のつっぱり感であれば子宮を支えているじん帯が子宮が大きくなるにつれて引っ張られているだけのこともあります。

安定期でも心配なトラブルは?

安定期でも、おなかの強い張りや出血には要注意です。以下のときは、すぐに産院に連絡して受診してください。

  • おなかが強く張る(こぶしのようにぎゅっと固く張っている)
  • 少量でも出血がある

次のページでは、気になる安定期の運動や自転車の利用・旅行について先生が解説!

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はいチーズ!Clip編集部

はいチーズ!Clip編集部

はいチーズ!Clip編集部員は子育て中のパパママばかり。子育て当事者として、不安なこと、知りたいことを当事者目線で記事にします。Facebook、Twiiterなどでも情報発信中ですので、ぜひフォローください!