ガスコンロの掃除方法は? 重曹を使った頑固な油汚れを落とす方法も紹介
目次
ガスコンロで掃除が必要な場所
毎日の調理で使うガスコンロは、できるだけきれいに保って気持ち良く使いたいですが、調理中食材を炒めたり揚げたりする中でどうしても汚れは付いてしまいます。まずはガスコンロで掃除をすべき場所をここでしっかりと確認しておきましょう。
ガスコンロで掃除が必要な場所1:五徳
コンロでフライパンなどを置く部分を五徳と呼びますが、五徳は焦げ付きや吹きこぼれによって汚れやすい場所です。ガスコンロによって、五徳の下に汁受け皿が付いているタイプと、汁受け皿が付いていないタイプがあります。汁受け皿が付いていない五徳の場合は、平らな天板(トッププレート)に設置されていることが多くお手入れもしやすいですが、汁受け皿が付いている五徳の場合は、汁受け皿も五徳と一緒に掃除することが必要です。五徳は、ホーロー素材ののものが多いですが、最近ではデザイン性と耐久性の良さからステンレス製の五徳も増えていますね。
ガスコンロで掃除が必要な場所2:バーナー
ガスコンロのバーナーは掃除をしたことがない人もいるかもしれませんね。バーナーには吹きこぼれなどの汚れが付き、掃除をしないと火力ダウンや目詰まりをして不完全燃焼してしまう可能性もあります。
ガスコンロで掃除が必要な場所3:魚焼きグリル
魚を美味しく焼くのに欠かせない魚焼きグリルですが、洗うのが面倒に感じる人も多いですよね。魚から落ちた油でギトギトになりやすく、焦げがこびり付いてしまうことも多い場所です。魚焼きグリルの油汚れは時間が経つと固まって掃除が大変になってしまうので、グリル使用直後に網と受け皿を掃除するのがポイントです。グリル庫内は毎回掃除する必要はないですが、魚を焼く時に飛び散った油で意外と汚れているものなので、定期的に掃除をするように心がけましょう。
ガスコンロで掃除が必要な場所4:天板(トッププレート)
ガスコンロの天板(トッププレート)は、料理をすると気を付けていたとしてもどうしても汚れが飛んでしまう場所です。天板にはガラストップやホーロー、ステンレスなど材質によって種類がいくつかありますが、どのタイプの天板でも時間が経って汚れが固まってしまう前に拭き掃除をしておけば、簡単に汚れを落とすことができますよ。ただしガスコンロ使用直後は天板が熱くなっているので、少し時間を置き火傷に注意して掃除してくださいね。
ガスコンロで掃除が必要な場所5:壁
ガスコンロ周辺の壁は、よく見ると汚れがはねていたり、触るとちょっとベタベタしていることがありますよね。調理中の油や調味料がはねたり、換気扇で吸い切れない油を含んだ蒸気が壁のベタベタ汚れの原因です。特に汚れが飛びやすい壁には、市販のキッチン壁用シートで壁の汚れを予防するのもいいですね。透明で目立たないものから、模様替え気分を楽しめるおしゃれなデザインのシートもありますよ。
東洋アルミ キッチン壁用汚れ防止シート 透明
ガスコンロ周りの壁に貼って油はねなどの汚れを防止するシートです。
ガスコンロで掃除が必要な場所6:ガスコンロとガスコンロ横の壁との隙間
ビルトインコンロの場合はキッチンの天板にコンロが埋め込まれていてコンロと壁の隙間がないので、汚れが溜まることはありません。据え置き型ガスコンロの場合は、ガスコンロと壁の間に隙間があるので、気をつけていても調理中に油や食材が飛んでしまい汚れが溜まっていることがあります。隙間の汚れは見落としがちなので、、定期的に汚れをチェックして掃除をしましょう。
ガスコンロで掃除が必要な場所7:ガスコンロの奥
据え置き型のガスコンロの場合は、ガスコンロの横の壁だけではなく奥の壁との間にも汚れが落ちて溜まってしまいます。ガスコンロ奥の隙間に食材などが落ちるのを防いでくれるカバーもあるので、使用してみるのもいいですね。ビルトインコンロの場合はコンロの奥に排気口があるタイプが多いので、調理中に油がはねたり食べ物が落ちてしまうこともあります。ビルトインコンロの排気口部分も意外と汚れが溜まる場所なので定期的に掃除が必要です。お手入れしやすい排気口カバーも人気ですよ。
東洋アルミ 『コンロ周りの汚れを防ぐ』 コンロまわりすきまカバー ダーク&シルバー
ガスコンロの奥や横の隙間に設置すれば、調理中に飛び散った食材が落下して汚れるのを防ぐことができます。ビルトインコンロにも設置可能です。
山崎実業 排気口カバー プレート ホワイト
グリル排気口に置くだけで、調理中の飛び散る油や食材などからしっかりガードしてくれます。
ガスコンロの掃除には重曹が大活躍
アルカリ性の重曹には固まってしまった油汚れを中和する働きがあるため、ガスコンロやガスコンロ周辺の掃除に役立ちます。汚れの度合いによって、重曹水のスプレー、重曹水つけ置き、重曹ペーストを使い分けましょう。
ちょっとした汚れには「重曹スプレー」
水100mlに対し重曹小さじ1を溶かした重曹水をスプレーボトルに入れ、汚れに吹きかけてサッと拭き取るだけです。
汚れがひどい場合は「重曹ペースト」
重曹大さじ2に水大さじ1を加えてよく混ぜてペースト状にします。汚れが気になるところに重曹ペーストをすり込んで、そのまま30分ほど置いておきます。そうすることで固まった油汚れが浮き上がってくるので、時間が経ったら柔らかい布やキッチンペーパーなどで拭き取りましょう。重曹ペーストは作り置きして長期保存するのは向いていないため、使うたびに作ってくださいね。
頑固な汚れには「重曹水つけ置き」
大きな桶か鍋かビニール袋を用意し、40~50度くらいのお湯を1L入れて、重曹大さじ4加えてを溶かします。五徳などの頑固な汚れや油のこびり付きを落としたい部品を入れて1時間ほきどつけ置きしましょう。その後、歯ブラシやスポンジで汚れをこすり落とし柔らかい布で拭き取ってしっかりと乾かします。なお、重曹の代わりにセスキ炭酸ソーダを使っても同じように頑固な汚れを落とすことができますよ。セスキ炭酸ソーダの場合も、水1Lに大さじ4使ってくださいね。
場所別・ガスコンロの掃除方法
ガスコンロ・ガスコンロ周辺の掃除では、基本的にどの場所も重曹を使って掃除することができます。それぞれの場所別に、詳しく掃除方法を確認していきましょう。
五徳の掃除方法
五徳に汚れが付いたばかりならば、重曹水のスプレーを吹きかけて汚れを拭き取りましょう。重曹水スプレーで汚れを落とせない場合は、気になる汚れに重曹ペーストをすり込んで放置し、その後汚れをキッチンペーパーなどで拭き取ります。ただし、重曹ペーストでは五徳の細かい部分の汚れまでは落としきれないので、細かい部分の頑固な汚れも気になる場合は、重曹水につけ置きします。
なお、簡単な汚れなら五徳や汁受け皿を外して台所用洗剤を付けたスポンジでこすり洗う方法でも汚れは簡単に落ちます。焦げ付きがひどい場合には、クリームクレンザーを使ってこすり洗いしてください。ただし、クリームクレンザーには研磨力があるので、強くこすって五徳に傷が付かないように気をつけましょう。五徳の細かい部分は、掃除用ブラシや歯ブラシなどでこするといいでしょう。
バーナーの掃除方法
バーナーも重曹水スプレーで掃除します。もしも重曹水スプレーで落ちない汚れがある場合は、バーナーリングやバーナーキャップなどバーナーの部品を取り外して掃除するのがおすすめです。ただし、ガスコンロによっては取り外しができないものもあるので、事前にガスコンロの取扱説明書を読んで確認してから取り外しましょう。取り外したバーナーの部品は、重曹水につけ置きし1時間ほど放置しましょう。その後、歯ブラシやスポンジでで汚れを擦り落とします。バーナーキャップの穴は目詰まりを起こすことがあります。目詰まりを起こすと不完全燃焼や点火不良の原因となり、一酸化炭素が発生し大変危険な状態になりかねません。バーナーキャップを外し、穴が目詰まりしてないかどうかしっかりと確認しましょう。もし目詰まりしていたら、つまようじなど先がとがったものを使って汚れを落とします。バーナーの汚れを長期間そのままにしておくとバーナーキャップが外れなくなってしまうこともあるので、バーナーキャップを外してこまめに掃除するようにしましょう。
魚焼きグリルの掃除方法
魚焼きグリルを使ったら、網や受け皿も含めグリル全体に重曹水スプレーを吹き付けて汚れを拭き取っておきます。毎回掃除をしていれば、重曹水スプレーで拭き取るだけでだいたいの汚れは落とすことができます。グリル庫内の窓部分も意外に油が飛んで汚れやすいので、忘れずに重曹水スプレーで掃除をしておきましょう。網や受け皿の油汚れが気になる場合は、重曹水につけ置きします。つけ置き洗いが難しい場合は、汚れの気になる場所に重曹水スプレーで濡らしたキッチンペーパーを置き、その上からラップを貼り付けてしばらくおくと、汚れを落とすことができます。
天板(トッププレート)の掃除方法
五徳など取り外せるものを外してから、重曹水スプレーで拭き取り掃除をしましょう。なかなか落ちない汚れには、粉のままの重曹を天板にふりかけて15分ほど放置し汚れを落とします。それでも落ちないしつこい汚には、クリームクレンザーを使い、柔らかいスポンでこすります。クリームクレンザーを付け、ラップを使ってでこすり落とすのも効果があります。ラップには強い吸着力があり、頑固な汚れを落としてくれる効果があるのです。ただしホーロー製やステンレス製など天板の種類によっては、クリームクレンザーでこすり掃除をすると傷が付いたりコーティングがはげたりしてしまうことがあります。事前に取扱説明書をよく確認した上で掃除をしてください。
ガスコンロ周辺の壁の掃除方法
ガスコンロ周辺の壁に汚れを見つけたら、重曹水スプレーを拭きかけてこまめに掃除しておくようにしましょう。壁のベタ付きが気になる時など汚れをしっかりと落としたい場合は、壁にキッチンペーパーを当ててその上から重曹水スプレーを吹き付けて、壁にキッチンペーパーを貼り付けます。重曹水が蒸発しないようにキッチンペーパーをラップで覆って、10分ほど放置します。その後、ラップとキッチンペーパーをはがしてふきんなどで拭き取り、最後にから拭きすればおしまいです。
ガスコンロ奥・排気口・排気カバーの掃除方法
ガスコンロ奥・排気口・排気カバーの掃除も、基本的には重曹水スプレーを使い拭き取り掃除をします。排気カバーが外れる場合は、重曹水につけ置きして汚れを落としましょう。コンロの奥や排気口など、取り外しができず重曹水スプレーでの掃除もしづらい場所は、水で濡らし固く絞ったキッチンペーパーを菜箸や割り箸に巻きつけて掃除します。排気口の中やコンロの奥など手が届きにくい場所の汚れを、キッチンペーパーを巻きつけた箸を使って拭き取っていきます。汚れたらキッチンペーパーを交換し、きれいになるまで行いましょう。
ガスコンロ掃除の方法を動画で確認しよう
ガスコンロを効率良く掃除するために、以下の動画も参考にしてみてください。
- お湯に食器用洗剤または重曹を入れ五徳を15分程つけおきし、歯ブラシなどで汚れを落とし水洗いをする。
- バーナーキャップを取り外し歯ブラシで目詰まりを取り、表面は洗剤を含ませた布で拭き水洗いをする。
- 取り外せるものを外し天板を拭く。しつこい汚れはラップを丸め洗浄液をスプレーしてこすり、水拭きで仕上げる。
- グリルを外し網とグリル扉は洗浄液をスプレーし、網はスプレー後10分程おき歯ブラシでこすり、グリル扉はスポンジでこする。受け皿は臭いが気になれば重曹をたっぷり撒き、しばらく放置して洗う。庫内は洗浄液を布に含ませ拭き、水拭き後乾拭きをする。
- 洗浄液を浸したキッチンペーパーを排気口に貼り付け、しばらく放置してキッチンペーパーごと拭き取る。
次のページでは、ガスコンロの掃除に役立つグッズや掃除後に確認することをご紹介します!