妊娠中は味覚が変化する? いつまで続く? 原因と6つの対策方法
妊娠中の味覚が変わるのはいつまで続く?
妊娠中に味覚が変わる症状は、出産と同時に少しずつ回復します。味覚変化の原因は、多くが亜鉛不足です。他にもストレスや唾液量の減少が関係しているため、日頃から食事の栄養面や唾液の分泌量を高める工夫をすることで改善できるでしょう。あまりにも味覚が変わりストレスを感じるようであれば、産婦人科の主治医へ相談することをおすすめします。
妊娠中の味覚障害に対策はない?
妊娠中の味覚障害は、対策方法を普段から意識することで緩和できます。どういった対策がいいのか、詳しく紹介しますのでぜひ実践してみてください。
妊娠中の味覚が変わる対策①:亜鉛を多く含む食材を食べる
亜鉛は「牡蠣、カニ、牛肉、ごま、凍り豆腐、アーモンド、焼き海苔、えんどう豆、納豆」に多く含まれています。妊娠中は体重増加に気を配ることが必要なので、食べたくても食事量を抑える人が多いでしょう。食事量をコントロールしつつも、亜鉛を含む食材を積極的に取り入れることが大切です。
妊娠中の味覚が変わる対策②:味付けを変える
味覚の変化 | 対策方法 |
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金属のような味がする | ・醤油など塩辛い味付けを控える ・ダシや酢などいくつかの味付けを試す |
甘みを感じる | ・砂糖など甘みの強い調味料を使わない ・塩辛い味付けを強めにしてみる ・食材本来の味を活かした料理を作る ・酸味の強い調味料で味付けする |
苦味を感じる | ・甘いお菓子で味覚を変える ・水分を積極的に取って口の中を潤わす ・味噌汁などダシの効いた食べ物にする |
まったく味がしない | ・酸味や甘みの味付けを区別する (甘酢あんかけなどを控える) ・熱々料理ではなく少し冷めた食事を取る ・味ではなく食感を活かしたメニュー |
妊娠中の味覚は人によって大きく違います。甘みや苦味を強く感じるだけではなく、鉄のような味が口の中に広がるケースもあるでしょう。味覚が変わり困っているなら、変化に合わせて料理の味付けをアレンジするのがおすすめです。
妊娠中の味覚が変わる対策③:つわり中は食べられるものだけ
つわり中の味覚の変化は、栄養バランスや料理の味付けで対策できません。つわりは個人差があるため、さっぱりしたものや塩辛いものなど、状態によって食べたいものが異なります。つわり中に味覚が変わるのは仕方ないので、食べられるものを食べたいだけ口にするようにしましょう。
妊娠中の味覚が変わる対策④:栄養バランスを考えた食事
妊娠するとお腹の赤ちゃんに栄養が送られるため、ママはビタミンやミネラル、カルシウムなどが不足します。緑黄色野菜や果物、乳製品と毎日の食事は栄養バランスの整ったメニューにしましょう。亜鉛を含んだ食材を、毎回の食事に取り入れるのもおすすめです。
妊娠中の味覚が変わる対策⑤:唾液の分泌を促す
妊娠中はどうしても味覚が変わりやすいため、積極的に唾液の分泌量を促すことが必要です。
- ガムを噛む
- 酸味の強い食事を取る
- 炭酸水でうがいをする
唾液の分泌量を増やすには、このような方法が効果的です。定期的にこまめな水分補給を心がけて、口の中を常に潤いでいっぱいにしましょう。
妊娠中の味覚が変わる対策⑥:歯磨きをする
味覚を感じ取る重要な役割がある味蕾は、舌全体が汚れていると細胞へ味刺激が届かず味を感じにくい状態を作ります。食事をしたら歯磨きをして、口腔内は常に清潔な環境を整えましょう。また、舌磨きをすることで舌に付着する汚れを取り除けますが、磨きすぎると味蕾にダメージを与えてしまうので適度な掃除を心がけてくださいね。
まとめ
妊娠中に味覚が変わることを、多くのママが経験しています。人によって甘みや苦味と味の変化は違いますが、いずれもホルモンバランスによる伝達経路の障害や亜鉛不足が関係しています。出産後は少しずつ改善しますが、今できる対策を試してみて、快適な妊娠ライフを過ごしてみてはいかがでしょうか。