夫婦円満の秘訣。夫婦で仲良く暮らすために心得ておきたいポイント
夫婦円満とはどのような状態を指すの?
日本は少子高齢化に加え、離婚率も高いと言われていますが、実際のところどうなのでしょうか。厚生労働省が毎年調査している「人口動態統計」によると、2017年の離婚実数は、212,262組であることが分かっています。しかし、この数字を見ても想像しにくいものですよね。そこで1年さかのぼって2016年の数値を見てみると、離婚した実数は216,798組で、減少していることが分かります。
年 |
離婚した実数 |
人口比で見た離婚割合 |
---|---|---|
2017年 |
212,262組 |
1.7% |
2016年 |
216,798組 |
1.73% |
さらに、これを人口比での離婚率として計算してみると、2017年の離婚率は1.7%、2016年の離婚率は1.73%という低い数字ということが分かりました。離婚率が想像よりも低いのは、人口千対比を用いて算出しているため、人口1,000人のうち、1.7人が離婚したという見方になります。表にしてみましたので、詳しくは上をください。
1/3の夫婦が離婚すると言われているのはなぜ?
年 |
離婚した夫婦の数 |
結婚した夫婦の数 |
---|---|---|
2017年 |
212,262組 |
606,866組 |
よく、3組に1組のカップルは離婚すると言われていますが、それは離婚した夫婦の数(=離婚届が提出された数)を同じ年の婚姻届の提出数で割った数字です。参考までに2017年の離婚数と婚姻数を上で表にしてみました。上の数値だけで離婚率を出すと約35%になりますが、あらゆる年代の夫婦が離婚した数を分子、その年に結婚した夫婦の数を分母にして離婚率を1/3にするのは適正ではないという声があります。
いずれにせよ、数多くの夫婦がいる中で、離婚するのは一握り、大多数は夫婦関係を継続していることが分かります。つまり、毎日の関わり方次第で、円満に過ごすことは十分可能なのです。一緒に食卓を囲む幸せや、何気ない会話で改めて相手の知らなった価値観を見出すこともあります。今の関係をさらに良い尾ものにするためにも、普段から何気ないことに意識を向けてみませんか?具体的に意識したいポイントについてご紹介したいと思います。
夫婦円満の秘訣、意識したいポイント
夫婦円満とは、争いごとや不協和がない状態のことを指し、夫婦の関係が良好である状態を言います。でも、円満かどうかを判断するのは難しいものですが、ちょっとした気遣いで心が温かくなると、その嬉しい気持ちを返したくなるものです。これを心理学では返報性の原理と言います。どんな気配りでこのようなプラスのサイクルが生まれ、夫婦円満につなげることができるのでしょうか。
夫婦円満の秘訣1:毎日顔を合わせるからこそ、朝の挨拶は大事
朝起きて、いつも見る家族の顔は平穏な毎日を暮らせている証拠です。幸せな日々に感謝して、その気持ちを「おはよう」という言葉で届けましょう。
「おはよう。よく眠れた?」と相手を気遣う言葉や、「おはよう。今日は午後から雨が降るみたいよ」など、「おはよう」を無意識に発するのではなく、言葉を添えて伝えます。1日のスタートが気持ちよく切れれば、朝食から出勤迄の流れもスムーズになるので、朝の挨拶を意識しましょう。そしてプラスアルファの言葉も添えると相手も同じように返してくれるはずです。
夫婦円満の秘訣2:毎日1回は「ありがとう」を伝える
夫婦での生活が長くなると、「ありがとう」や「ごめんね」という当たり前の言葉が出なくなってしまうものです。そんな慣れてしまった生活に刺激を与えるのが、「ありがとう」という魔法の言葉です。どんな時に使えばいいのかというと、「〇〇しといたよ」というメッセージに対して「分かった」というやり取りがありますが、やってもらった時や、助かった時などは意識して「ありがとう」と伝えます。
ありがとうと言われて嫌な気持ちになる人はいませんし、むしろ、もっとやってあげたいとプラスの行動が生まれます。最初は恥ずかしいかもしれませんが、慣れれば、「おはよう」「おやすみ」と同じように「ありがとう」を使いこなせるようになるので、少しずつ練習していきましょう。
夫婦円満の秘訣3:SNSで会話をする
お付き合いをしていた頃は、連絡を密に取り合っていましたが、少しずつマンネリ化してしまうものです。子供が産まれると、パパとママという役割になるので、会話も子供の話題が中心になるのも致し方ありません。そこで、家庭では子供中心の会話を意識し、日中はSNSを活用して、夫婦で何気ないことを話してみましょう。
ただし、お互いに仕事中なこともあるでしょうから、何往復もやり取りするのはおすすめできませんが、ランチで食べたメニューや、きれいだなと思った景色を共有する程度でOK! 過ごしている様子や、子供以外の会話、「今から帰るね」「気をつけてね」という単純な会話でも十分です。毎日会話することを意識してみましょう。
夫婦円満の秘訣4:食事の時間は食べて話してコミュニケーション
ご主人が帰宅してからは、食事に入浴と慌ただしく時間が過ぎていきます。早く終わらせて自分の時間を持ちたいと思う人もいるかもしれませんが、夕食の時間は長くて40分から1時間程度なので、その日に合ったことを家族で話してコミュニケーションを取る時間にしましょう。
片付けも家族に手伝ってもらえばいいのです。夕食を食べる環境が心地よければ、食事に対しても「おいしい」とプラスの言葉をかけてもらえます。家族そろって「いただきます」そして、食べて話して最後はみんなで「ごちそうさま」をして、食事の時間もメリハリをつけましょう。
夫婦円満の秘訣5:誕生日や記念日を祝う
誕生日は何歳になっても嬉しいものですし、結婚式をした日と入籍した日が違えば、結婚式記念日と入籍記念日が家族にとって大切な記念日になります。付き合った記念日を大切にしている人もいるかもしれません。そんな夫婦の記念日には、特別な夕食やディナーでお祝いをしましょう。
1ヶ月前から計画を立て、夫婦でメモリアルのプレゼント交換を企画すると、盛り上がりも増すのではないでしょうか。誕生日は覚えているけど、記念日はあまりやっていなかったという人は、相談して計画を立てるのも夫婦間の距離を保つ秘訣ですよ。
夫婦円満の秘訣6:夫婦の時間を作る
子供がいると、子供中心の生活になりますが、子供が寝たら夫婦でゆっくり話ができる時間が持てます。難しいようなら、土日や休みの日を利用して近くの公園にお散歩してみるのもおすすめです。
夫婦で会話することが減ってしまうことで、すれ違いの要因につながってしまうことも少なくありません。子供が寝た後でもいいですし、1週間に1回でもOK!月に1度の外食で普段話せないことを話すという方法もあるので、ライフスタイルに合わせて夫婦の時間を積極的に作るようにしましょう。
夫婦の結婚記念日は夫婦にとって節目の時期
誕生日や記念日についてご説明しましたが、夫婦の結婚記念日は何年目がどのような記念日になるのか意外と分からないものです。実は、結婚記念日は結婚15年目までは毎年あり、それ以降は5年単位に設定されているのです。
結婚記念日の一覧を下記にまとめてみました。
- 結婚1年目:紙婚式
- 結婚2年目:藁婚式(綿婚式)
- 結婚3年目:革婚式
- 結婚4年目:花婚式
- 結婚5年目:木婚式
- 結婚6年目:鉄婚式
- 結婚7年目:銅婚式
- 結婚8年目:ゴム婚式
- 結婚9年目:陶器婚式
- 結婚10年目:錫婚式(アルミ婚式)
- 結婚11年目:鋼鉄婚式
- 結婚12年目:絹婚式
- 結婚13年目:レース婚式
- 結婚14年目:象牙婚式
- 結婚15年目:水晶婚式
- 結婚20年目:磁器婚式(陶器婚式)
- 結婚25年目:銀婚式
- 結婚30年目:真珠婚式
- 結婚35年目:珊瑚婚式
- 結婚40年目:ルビー婚式
- 結婚45年目:サファイア婚式
- 結婚50年目:金婚式
こんなにたくさん夫婦でお祝いすべき結婚記念日があります。
これらの結婚記念日のお祝いは、毎年行ってもいいですが、偶数の年(2年目・4年目・6年目・8年目・10年目)にお祝いにすると分かりやすいかもしれません。また、5年を節目として5年目・10年目・15年目・20年目というのも素敵なのではないでしょうか。
2年に1度ならゴージャスなディナーで結婚を再確認する機会にしてもいいですし、5年に1度なら旅行で普段味わえない体験をするのもおすすめです。このように、どのように記念日をお祝いするかを夫婦2人で話し合うことが、お互いの絆を深めるチャンスになるので、ぜひ夫婦で話し合ってみましょう。
まとめ
一生の伴侶として選んだパートナーとは、年を重ねても良好な関係を築いていきたいものです。でも、それを実現させるためには、普段何気ない行動や言動に秘密があります。相手が喜ぶことをイメージしながらぜひ取り入れてみてくださいね。