出産祝いのご祝儀袋の書き方 選び方やマナーは? おすすめのご祝儀袋6選
目次
出産祝いのご祝儀のマナーって?
日本には進学や就職、結婚・出産など、あらゆる場面でお祝い金を包む慣習があり、それぞれの場面にあったマナーや決まりが存在しています。今回は、出産祝いのご祝儀のポイントを説明します。
出産祝いのご祝儀袋の選び方は?
お祝い金を贈る際、必ず必要になるのがご祝儀袋です。ご祝儀袋はお祝いの金額に適した種類の物を選ぶ必要があり、水引の種類や色にも注意しなければなりません。中身に対してあまりにもご祝儀袋が豪華だったり、逆にご祝儀袋が質素過ぎたりとバランスが取れていない場合、相手に不自然な印象や雑な印象を与えてしまう可能性もあります。
出産祝いのご祝儀袋の選び方:ご祝儀袋の金額の目安
お祝いで渡す金額が1万円前後の場合は500円以下のご祝儀袋、3万円前後の場合は600円前後のご祝儀袋、5万円前後の場合は1000円代~2000円程度を目安にして、ご祝儀袋を選びましょう。そして、ご祝儀袋の封筒の色ですが、これは白が正式な色です。最近は色展開豊富なご祝儀袋が多数売られていますが、あくまで正式なものは「白」と覚えておきましょう。特に目上の方に贈る場合は、白を選びましょう。
出産祝いのご祝儀袋の選び方:ご祝儀袋の水引の種類
お祝いの内容によって水引の種類にも違いがありますが、出産の場合は何度、繰り返しても喜ばしいという意味合いを持つ「蝶結び」の水引を選びましょう。水引が印刷されたタイプのご祝儀袋もありますが、これは簡易的なご祝儀袋ですので避けた方がいいでしょう。ただ、数千円程度の少額を贈る場合であれば、水引が印刷されたタイプのご祝儀袋でも問題はありません。
出産祝いに渡す金額の相場
お祝い金の相場は、関係性や立場によって変わります。一般的には、兄弟やいとこや甥・姪などの親族の場合1万円前後、友人の場合は3千円~1万円、会社関係は3千円~5千円前後(上司・先輩の場合5千円~1万円前後)とされています。会社関係者や友人の場合、数人で連名にする場合も多いため相場感覚は少し違う場合もあります。
いつまでに出産祝いを渡すべきか
基本的に出産祝いは、生後7日~1ヶ月頃までに贈るものとされています。ただ、出産した方の退院の状況なども考慮する必要があり、入院が少し長引いた方などには出産後1週間程度では早すぎることもあるでしょう。逆に出産後1ヶ月以上経ってしまうと、相手のお祝い返しの準備に支障が出てしまうこともあります。
通常、産後1ヶ月頃からお祝い返しを準備し始めるため、あまり遅くなると手間を取らせることにもなりかねません。このことから、出産祝いを渡すのに最も理想的な時期は出産後2~3週間頃といえます。
出産祝いのご祝儀袋の書き方は?
ご祝儀袋の書き方は、出産祝いを送る際に一番悩みますよね。書く前に、ポイントをおさえておきましょう。
ご祝儀袋を書く際に使用する筆記用具
ご祝儀袋は毛筆で書くことが正式なマナーとされています。筆で書くことが理想ですが、どうしても苦手な場合や用意できない場合は筆ペンでも問題ありません。ボールペンやサインペンはマナー違反ですので使わないようにしましょう。出産祝いのような慶事には、濃い黒を使用するのが望ましいとされています。(香典などの弔事関連は薄い墨黒で書くことがよいとされています)
出産祝いのご祝儀袋の書き方:お祝いの名称
水引の上部分(表書きと呼ばれる部分)には、お祝いの名称を記入します。出産祝いの場合「御祝」「御出産祝」「祝御出産」「御出産御祝」などが一般的です。ただ四文字の場合、「四」が「死」を連想させると気にされる方もいますので、文字の右側にやや小さめに「御出産」と添える書き方もあります。自身が書きやすいものを選びましょう。
出産祝いのご祝儀袋の書き方:送り主の名前
送り主の名前 | 書き方 |
---|---|
単名 | フルネームもしくは姓のみ |
夫婦 | 中央に夫のフルネームを書き、左に妻の名前を書く。 夫婦別姓の場合は両者フルネームを記入 |
友人や同僚2名 | 2人のフルネームもしくは姓のみ |
3名まで | 役職や立場が上の人が祝儀袋中央に記入し、順に左へ記名する。 役職に違いがない場合、五十音順に並べて記入。 |
3名以上の複数 | 3名以上の場合は、代表者の名前に「外一同」をやや小さめに書き添える。 中に全員の名前を書いた和紙などを封入する。 |
外国人の場合 | 外国人の方は読みをカタカナ表記にできる場合はカタカナで縦書きにする。 難しい場合は、アルファベットをそのまま縦に書く。 |
出産祝いのご祝儀袋(内袋)の書き方:金額
ご祝儀袋には内袋がついています。内袋には金額を記載します。金額を記入する欄が印字されているタイプも多く、欄が横書きの場合は「123」のようなアラビア数字で「1万円」などと書いてください。
金額欄の設定がない場合、中袋の表面の中央に縦書きで記入します。その場合、数字は漢数字で書きましょう。壱、弐、参などの旧字体を使う書き方が望ましいですが、難しい場合一、二、三と通常の漢数字でも問題ありません。
出産祝いのご祝儀袋(内袋)の書き方:裏書き
内袋の裏面には、住所と氏名を書きましょう。最近は、初めから住所・氏名欄が印字されているご祝儀袋も多いため、欄に従って記入します。印字がない場合、中央もしくは左側に、省略せずに書くのが基本です。金額や氏名・住所も、毛筆書きが望ましいですが、濃い黒のペンであれば、サインペンなどでも問題ありません。
カジュアルなご祝儀袋でお祝いしたい場合は?
近年、おしゃれなデザインのものやキャラクターものなど、水引がないカジュアルなご祝儀袋が増えています。カジュアルなご祝儀袋でのお祝いは失礼にならないのか心配になりますよね。お祝いをカジュアルにする際の明確な基準というものはありませんが、仕事関係の人や目上の方へのお祝いの場合は使用を避けましょう。友人や親しい身内などへ贈る場合におすすめです。
カジュアルなご祝儀袋:デザインとのしの書き方
カジュアルなご祝儀袋の場合、短冊や表書きのスペースがないものもあります。短冊がないものに関しては、ご祝儀袋の表面にデザインを邪魔しない形で記入するタイプ、御祝に代わる言葉が印字されているタイプなど、さまざまです。名前に関しては、多くのものは表面下方にスペースが空いているので、そこへ直接記入します。
カジュアルなご祝儀袋:金額の相場・お金の入れ方
カジュアルなご祝儀袋は、高額なお祝いを入れるのには向きません。カジュアルなご祝儀袋の場合、1万円程度までが相場になります。カジュアルなご祝儀袋には内袋がついていないこともあります。内袋がない場合、単品で販売されている内袋を購入して入れるか、家にある大きめの白い紙(コピー用紙や半紙)を使って包みましょう。
次のページでは、出産祝いにおすすめの「正式なご祝儀袋」「カジュアルなご祝儀袋」を紹介します。