教育費の貯め方は? 中学受験に必要な年収はいくら? マネーセミナーで聞いてみた!
子育て世代のマネーセミナーにいざ参加!
子育て中のパパママを悩ませる将来の教育費。進路や適性もわからない子どもが小さいうちから準備を始める必要があって、結局いくらあればいいか頭を悩ませるパパママも多いですよね。さらにこれからは老後資金も2000万円必要とも言われ、不安だけが募る…なんて人も。5歳と2歳の男の子を育てる私、編集Oもその1人です。
そんな漠然とした疑問を抱えていたところ、なんと社内で「子育て世代向けマネーセミナーをやります!」とラッキーな募集があり、ほかのパパママ社員たちとともに参加してみることに。心配ながら何から手をつけていいかわからず放っておいたお金の話ですが、しっかり向き合ってみます!
アットセミナーの無料マネーセミナーとは?
今回編集部が受けたのは、全国最大規模の無料マネーセミナーの掲載数を誇るアットセミナー主催のセミナー。月間150~200ほどの掲載があり、ウェビナーはもちろん、全国各所のセミナーが網羅されていているので、忙しい子育て中でも自分に合ったマネーセミナーが見つけられるのがいいですね。
無料のマネーセミナーで気になるのは、「金融商品の営業がすごそう…」という心配ですが、「アットセミナー」ではセミナーと個別相談を別日に設定しているため、純粋な情報収集として参加しやすいのがメリットです。
さらに参加するだけで「スイーツや和牛などから選べるプレゼント」「現金2,000円」などがもらえるオトクな参加特典もあるんですよ!
マネーセミナーなのに中学受験の話?!
今回セミナー講師をしてくださったのは元航空会社にお勤めだったという石井さんと、客室乗務員だったという高橋さんです。石井さんはお子さん3人が中学受験を経験し、すでに大学生と社会人。高橋さんは昨年、お子さんの中学受験を終えられたばかりだそう。いきなりお金の話かと思いきや、話題は中学受験のお話に…。まだまだ先のことだと思っていたけど、自分たちの時代とは偏差値や学校のランクも大きく変わっているそうで、経験者の生の情報は惹きつけられます…!
そして、中学受験を考えるなら教育費の準備が必要という言葉にハッと我に返る参加メンバーたち。教育費は人生の5大出費の一つで、高校まで公立で、大学から私立に進学したとしても2500万円以上との情報に参加者の「ヤバイ…」という心の声が漏れそうです!
貯金が金利で2倍になるには720年かかる!?
お金を準備しなければいけないことはわかっていても、銀行の預金や給与天引きの財形貯蓄でコツコツ貯めているという人も多いですよね。
そこで石井さんから「今、銀行の金利は0.1%程度。預けているお金を100万円として、2倍になるためには何年預けていればいいでしょう?」という質問が参加者に投げかけられます。答えは720年!!なんと室町時代に預けておかないといけなかったとは…って間に合うわけない!!
さらに、過去には先取り貯金の王道だった「財形貯蓄」に至っては金利は0.015%で、100万円を2倍にするには4800年かかるそうです…。夫の会社の財形貯蓄を利用していた我が家、ため息が出てきました(泣)。
老後資金の貯め方は?年金制度は80年前の制度…
さらに人生の5大出費のうち、3位になっているのが老後資金。老後を支える年金制度の破綻が気になっていた編集Oですが、石井さんからその実態を解説してくれました。
「国民年金が誕生したのは、1959年(昭和34)年。当時、男性の平均寿命が65.32歳、女性が70.19歳だったので60歳から支払われる年金は5~10年をまかなえればよかったんです。ところが、今の平均寿命は男性81.41歳、女性は87.45歳。さらに年金制度を支える現役世代も少子高齢化で減り続けているため、日本の社会保障制度は破綻寸前です。金融庁はついに老後は自分で備える「自助」に舵を切っています」
つまり、これからの時代は自分でコツコツとお金を増やしていくしかないのか…ということに気づかされた編集部のOと参加メンバーたち。話を聞く表情が一層真剣になりました。
教育費や老後資金は投資でコツコツ増やす
参加者の多くが30代~40代の子育て世代のこのセミナー。「もはや手遅れか…」という心の声を見透かしたかのように、石井さんからは「まだ間に合うから大丈夫!」というありがたい言葉が…! 日本ではなかなか投資でお金を増やすということが浸透しませんが、銀行預金でお金が増えていたのはバブルの時代の話。リスクが気になる参加メンバーでしたが、石井さんからは投資のリスクを3つの側面(時間・為替・商品)で分散させること、コツコツと中長期で計画して増やすことの大切さが説かれました。
お金の勉強をしてこなかったために投資に怖くて手を出せなかった私もこれからの時代に投資は避けられないと実感…!
教育費の貯め方が不安…個別相談してみることに
投資でコツコツお金を増やす大切さはわかったものの、いきなり手を出していいのかも不安…。果たして我が家に合ったお金の増やし方とは…?という疑問を解決すべく、石井さんに相談してみました!
中学受験に必要な教育費は?
―編集O:まず気になったのは、まだまだ先の話ですが中学受験のこと。男の子2人の我が家は1人が中学受験するならもう1人もさせてあげたいけど、我が家はごく平均的な世帯年収です…。果たして今の年収で可能なのでしょうか? | |
―石井さん:実は中学受験は一般的なサラリーマン男性の年収、300~400万円程度あれば可能です。教育費をいつかけるか、それをどうやって準備するかの問題なんですね。私はお金がない家庭こそ、将来的に塾にお金がかかる公立中学に進むのではなく、大学受験などの通塾の必要が少ない中学受験をすべきだと考えています。まずは子供の将来の希望や歩ませたい進路に対して、逆算してマネープランを練ることが大切です。幼児期に漠然と子供が「やりたい」と言った習い事をやらせてしまうなど、計画なしに散財しないようにしましょう。 | |
―編集O:漠然と習い事…ドキッ!!たしかに子供が「やりたい」と言ったらやらせてしまうかも…。中学受験をさせたいなら、小学校時代の通塾に備えて今は貯める時期ということですね。教育費を貯めるのはやっぱり学資保険がいいのでしょうか? | |
―石井さん:学資保険の加入メリットは、万が一があったときに子供にお金を残せることと、預けた金額よりも多くもらえることですよね。ところが、今は金利が低すぎるために学資保険では受け取れる金額が支払額を下回っています。例えば国内最大手の保険会社の学資保険の場合、200万円支払ったのに戻るのは195万円なんですよ。決して大きな保険会社だからと安心せず、戻ってくるお金をしっかりチェックしてください。もっと詳しくご相談いただければ、ご家族の年齢やライフプランに合わせた資金シミュレーションや面倒な商品比較もお見せできますよ。 |
学資保険を使わず教育費を貯めるには?
―編集O:学資保険で教育費を貯めればよかったのは、過去の話なんですね…。学資保険がダメとなると、やはり投資商品を使うのがいいんですね。どんな商品がおすすめですか? | |
―石井さん:子育て世代は貯める必要もありますが、使うお金も多い時期ですよね。ですから少額から始められるものがおすすめです。5000円から始められる積み立てNISAや積み立て運用の実績によって保険金や解約返戻金が増減する変額保険などを使うのも手です。日本人は保険が好きですから、資産運用に万が一の保障がついた変額保険はおすすめです。投資商品が怖ければ、今は楽天やPayPayなどの電子マネーサービスで、簡単にポイントを運用できるので、資産運用のイメージをつかんでみるといいと思いますよ。 |
子供の金融教育はどうする?
―編集O:親もそうですが、子供たちにもお金の勉強をさせないといけないですね。日本の学校では、金融教育がされないと言われていますが、我が家のような幼児のころからできることはありますか? | |
―石井さん:まず日本では、「お金の話=汚い話」と思われている節がありますが、子供にそういった価値観を植え付けないことです。幼児のうちは、お店屋さんごっこで値段つけをしてみて物の価値を知ったり、銀行に一緒に行ってその役割を伝えるだけでも十分でしょう。中学生ぐらいになったら、銀行口座の開設方法など少しずつ実践的なことをやってみるのをおすすめします。 |
お金の価値が伝わりにくい現代
―編集O:そういえば我が家はスーパーでも電子マネーやカード払いをしているのですが、子供たちはカードやスマホで何でも買えると思っていて心配です。 | |
―石井さん:我が家も大学生の息子がETCカードを使っているために、東京から名古屋までの高速料金をまったくわかっていなかったということがありました(笑)。電子マネーやカード払いばかりでは、幼児期の子供にとってお金の動きを理解するのは難しいでしょうね。できれば子供の前ではときどき現金を使った売買を見せたほうがいいかもしれません。最近では子供がスマホゲームで課金してしまい、高額請求がくるトラブルも増えていますよね。トラブルを防ぐためにも、まずは大人がお金について勉強することが大切ですよ。 | |
―編集O:うっ、そうですよね。まずは大人が学ぶためにも、石井さんのようなお金のプロに相談してみるのがいいんですね。これからは石井さんが「我が家のお金の先生」になってくださるんですね。引き続き、よろしくお願いします! |
無料マネーセミナーに行ってみよう!
今回編集Oが参加したアットセミナーの無料マネーセミナーは特別に社内で開催してもらいましたが、普段は全国で月間150~200セミナーが開催されています!個別相談とセミナーが切り離されているので、まずは知識を得たり第三者の意見を聞くだけの目的で参加してもOK。女性限定のセミナーもあるので、まずは自宅近くのセミナーやウェビナーを探してみてくださいね。