子供用上履きの種類と選び方、購入時にチェックしておきたいポイントは?
子供用上履きの種類
子供用の上履きには大きく分けて3種類あります。まずはそれぞれの特徴を見てみましょう。
マジックテープ
マジックテープタイプの上履きは、調整がきくことが最大の特徴です。心置きなく身体を動かすには、靴が足にフィットしていることはとても大事です。一方で、小さい子供にはテープを脱着する一手間に負担を感じるかもしれません。商品や扱い方によっては、靴本体がサイズアウトする前にマジックテープ部分の傷みが気になることもあります。
バレエシューズ
バレエシューズはゴム製の甲ストラップがついたもので、昔から主流だった形です。オーソドックスな形なのでさまざまなメーカーから出ており、指定靴がこのタイプであることも多いでしょう。甲部分があいているので通気性が良く脱ぎ履きが楽でありながら、ストラップのおかげである程度脱げにくいことがメリットです。ただし運動靴に比べるとどうしても簡易な作りになるので、思い切り走るような環境にはやや不向きと言えるかもしれません。
スリッポン
足を入れるだけでさっと履くことができるのがスリッポンタイプです。足を覆う部分が大きいためホールド感が高めです。甲部分に伸縮性がある材質を使っている場合が多く、足へのなじみがよい反面、長く履いていると履き口や甲部分が伸びて緩く感じるようになる場合があります。
子供用上履きの材質
上履きは材質によっても特性が異なります。子供の上履きによく使われる素材には布(キャンバス地)、ビニール、メッシュがあります。布地やメッシュ素材は足なじみや通気性に優れる一方、汚れが気になりやすい傾向にあります。ビニール製は汚れが付着しにくくお手入れが楽ですが、堅さが気になる、蒸れやすいという声もあります。それぞれ利点がありますので、重視する点を考慮して選ぶとよいでしょう。
子供用上履きの選び方
このように、一口に上履きといってもいろいろなタイプがあり、どれを購入すればよいか迷ってしまうかもしれません。ここでは、子供の大事な足を守り、かつ本人が扱いやすいものを選ぶためのポイントをまとめました。
大き過ぎはNG
子供の成長は目覚ましく、つい大きめサイズを選びたくなりますが、大きすぎる靴は快適さを損なうだけでなく危険にも繋がります。脱げるのではと気になって周囲への注意が疎かになる恐れもありますし、踏ん張りがきかずに転んでしまっては大変です。また、ゆとりがありすぎると、靴の中で滑らないよう不自然に足指に力を入れて曲げる癖がついてしまいます。足の発育のためにも、ジャストサイズを選ぶことが大事です。
かかと部分をチェック
上履きを選ぶ際はかかと部分の強度も確認しましょう。柔らかすぎず、動いたときにかかとが抜けることがない、まだ発達途中の骨をしっかり支えてくれる作りのものが望ましいです。かかと部分がしっかりしていると潰れにくく脱ぎ履きしやすいというメリットもあります。
初めて買うなら試し履き
サイズ表記が同じであっても、実際のサイズ感はメーカーによって意外と差異があります。フィット感や重さなどは履いてみないとなかなかわからないものです。今は多くの商品がネットショップなどで手軽に買えますが、初めて使う商品の場合は特に、実物を履いて歩いてみてから購入を決めたいですね。
自分で装着できるもの
小さい子供が使うものですから、自分できちんと扱えるかということは重要です。足を入れるだけのスリッポンタイプが楽と感じるかもしれませんし、履き口を広げて足を入れられるバレエシューズやマジックテープタイプが好みの場合もあります。履きにくいからと乱暴に履いたりすると靴が変形する恐れもありますので、子供が自分でスムーズに脱ぎ履きできるかどうかも上履きを選ぶ基準にしましょう。
メーカーによっては幅広タイプも
cmで表記される足長のサイズと比較すると、足幅や甲の高さについては、残念ながらサイズ展開が充実しているとは言えないのが現状です。幅広や甲高気味の場合、足先には余裕があるのにそれ以外のところが窮屈、小指が擦れてしまうなど、ぴったりのものを見つけるのに少し苦労するケースもあるでしょう。
足指が自由に動かせるゆとりがあることは発育面でも大事ですので、合うものを履かせてあげたいですね。幅広気味の作りを謳っている商品もありますし、2E・3Eなど足幅を表すワイズ(ウィズ)を明記しているメーカーもあります。子供の足の特徴を把握して、口コミなども参考に足に合う1足を見つけましょう。
子供用上履きの名前を書く場所は?
上履きに記名する箇所を園から特に指定されていない場合は、かかと部分、甲の部分などが考えられます。かかと部分に書くと、靴棚から自分の上履きを取り出す際にわかりやすいですね。甲の部分に記名する場合は、履いたときに本人が読みやすい向きがよいのか、本人以外が名前を確認しやすい向きがよいかも考慮して字の向きを決めるとよいでしょう。園でひとりひとりのマークが決まっているなど、名前にワンポイントを添える場合は、左右それぞれの内側(左足は名前の右側、右足は名前の左側)に付けてあげると、マークとマークをくっつけるように履けばよいので左右が判断しやすくなりますよ。
定期的にサイズチェックも必要
子供は毎日のように上履きを着用します。成長に伴いサイズが小さくなるのはもちろんのこと、脱ぎ履きを繰り返すうちに、靴が微妙に変形して足にフィットしなくなっていることもあります。履かせた状態で時々確認しましょう。
長く使いたいならサイズ調整があるタイプ
上履きはサイズ展開が1cm刻みという商品が多く、ジャストサイズに出会うのは意外と難しいものです。少しだけ緩めかなという程度であれば、調整できるタイプを使うことで、ぴったりになるまでの期間をしのぐことができる場合があります。マジックテープなら締め具合である程度補えますし、他にも中敷きで調節する、バレエシューズならストラップ部分を少しつまんで縫い止めるなどの方法も考えられます。とはいえ、いずれも簡易的な調整ですので、あまりにサイズが合わない靴を無理に使うのは避けましょう。
キャラクター上履きのメリット
キャラクターがあしらわれた上履きもたくさん出ています。好きなキャラクターであれば子供が持ち物に愛着を持つことができるでしょうし、名前がまだ読めなくても自分のものという目印になりますね。左右の区別をしやすいようにデザインされた商品も多く、正しく履けるための助けになってくれるでしょう。ただし、色柄ものやキャラクターものはNGという園もありますので購入前に確認が必要です。
持ち帰りに上履き入れも準備しよう
保育園・幼稚園で使う上履きは多くの場合、定期的に持ち帰って洗うことになります。その場合に使うのが上履き入れ(シューズバッグ)です。形やサイズ、市販品の可否など園から指定される場合がありますので必ず確認します。特に園から上履き入れの指定がない場合は、やや余裕のあるサイズにしてあげると、子供も自分で出し入れしやすいでしょう。
まとめ
保育園や幼稚園で過ごす子供たちにとって上履きは、毎日自分で身につけ、長い時間を一緒に過ごすパートナーです。子供の身体と活動スタイルにあったものをしっかり選んで、園生活を心置きなく楽しめる準備をしてあげてくださいね。 なお、上履き以外の子供用の靴ついては別記事で選び方をご紹介しています。よろしければ、こちらもご覧ください。