【医療監修】赤ちゃんの頭が大きいと病気の可能性がある?先輩ママの体験談もご紹介
監修者紹介
平均的な赤ちゃんの頭の大きさとは
頭の大きさは頭囲の値を目安にして表されます。測り方は、前方は左右の眉の直上、後方は後頭部の一番突出しているところを通るようにメジャーで測ります。以下は赤ちゃんの頭囲の中央値です。
- 生後0ヶ月:男児 33.5cm前後、女児 33.0㎝前後
- 生後1ヶ月:男児 36.7㎝前後、女児 35.9㎝前後
- 生後6ヶ月:男児 43.5㎝前後、女児 42.1㎝前後
- 生後12ヶ月:男児 46.0㎝前後、女児 45.1㎝前後
上記はあくまでも赤ちゃんの頭囲の中央値です。これより多少大きかったり小さかったりしても、母子手帳に記載されている成長曲線に沿って徐々に大きくなっているようであれば問題ないとされています。
出典元
日本小児保健協会「平成22年乳幼児身体発育調査結果について」(2018年3月2日最終閲覧)
日本小児神経学会「こどもの頭が大きいとよくないのでしょうか?」(2018年3月2日最終閲覧)
大阪小児科医会「子育て通信 あたまが大きい」(2018年3月2日最終閲覧)
赤ちゃんの頭が大きい原因
赤ちゃんの頭が大きい原因はいくつかあります。両親のどちらかの頭が大きいと赤ちゃんも頭が大きくなりやすいですし、生後1~2年の間は一時的に脳の液が脳の表面に溜まりやすくなるため、頭囲が大きくなることもあります。
頭が大きいからといって必ずしも病気ということではありませんが、中には病気が隠れていることがあります。
水頭症など病気の可能性も
頭囲が平均サイズよりも大きくなる原因の一つに水頭症があります。頭蓋内にある液体が過剰になる病気で、成長するにつれて閉じかけてきた頭部のくぼみである大泉門(だいせんもん)が再び開いてしまったり、目の動きがおかしかったりする場合はCTスキャンやMRIといった精密検査が必要となります。
また、まれに脳腫瘍や頭の中に血液が溜まる病気の可能性があるため、早期発見するためにも気になる症状が出ている場合は、早めに受診したほうがよいでしょう。
出典元
日本小児神経学会「こどもの頭が大きいとよくないのでしょうか?」(2018年3月2日最終閲覧)
大阪小児科医会「子育て通信 あたまが大きい」(2018年3月2日最終閲覧)
日本小児遺伝学会「頭蓋」(2018年3月6日最終閲覧)
頭が大きいと診断された先輩ママの体験談を紹介
実際に、出生時や健診時に赤ちゃんの頭が大きいと診断された先輩ママの体験談をご紹介します。
妊娠中の健診でも赤ちゃんの頭が大きかった
「うちの子はまだ1ヶ月なので参考にならないかも知れませんが、お腹の中にいる時から、頭が大きいと言われていました。その時に心配になり、大丈夫なのか聞いたところ、「水頭症の心配はなさそうだし、この子なりの良い成長ですね」と言っていただきました。」
妊娠中、健診時に言われる医師からの一言でいろいろと心配になることがありますよね。遺伝により体や頭が大きい赤ちゃんもいますが、病気が原因となり頭が大きいという可能性もあるため、心配な場合は妊婦健診時に確認してみるとよいでしょう。
遺伝で赤ちゃんの頭も大きくなった
「うちもデカイです!今6ヶ月ですが、46センチ近いです(°Д°)夫婦ともに頭大きいんで、遺伝には逆らえず笑
まわりの子は頭小さいなーと羨ましくもなりますが、我が子はかわいいのでそんなに気にしてません(*^^*)
頭でっかちにならないように、背伸びてくれ~と祈ってます!それも遺伝的には期待できませんが笑」
赤ちゃんの頭が大きいのは遺伝なのかもしれないと思ったママのエピソードです。
検査の結果水頭症でした
「大泉門は膨らんでました。水頭症に対して全くの無知だったので私は気づきませんでした。
娘が生後2ヶ月で熱を出したので病院に行ったら入院になったんです。
その時に先生が頭が大きいなと思ったらしく調べたら水頭症が発覚したんです。
本当にびっくりしました( ; ; )」
実際に、水頭症と診断された方の体験談です。頭が大きいからといって必ずしも水頭症ということではありませんが、頭が大きいということ以外にも気になるような症状がある場合は精密検査を受けてみることをおすすめします。
頭が大きめでも過剰な心配はしないで
健診などで医師から頭が大きいね、などといわれて不安になってしまったというママはいるかと思いますが、母子手帳などに記載されている成長曲線に沿って成長していればあまり心配しすぎなくてもよいでしょう。
頭の大きさは赤ちゃんの個性でもあります。両親のどちらかもしくは両方の頭が大きいという場合は遺伝という可能性も。
頭囲が大きくグラフからはみ出していたり、急に頭が大きくなったり気になることがない限りは様子をみてみるとよいでしょう。
※この記事の情報は2018年3月現在のものとなります。最新の情報は医療機関へ受診の上、各医師の診断に従ってください。
著者:umi_mama
掲載元/ママリ