妊娠前〜授乳期におすすめの葉酸サプリ8選 選び方や摂取時期とは?
目次
妊活中・妊娠中に意識したい葉酸とは?
葉酸とは水溶性のビタミンB群の一種で、細胞や血液の生成に必要な成分です。妊娠中の貧血を予防したり、胎児の細胞分裂を促したりと、妊娠期間中を通してとても大切な栄養素の一つです。
特に妊娠初期に葉酸をしっかり摂取しておくと、胎児の脳や脊髄(せきずい)の先天異常である「神経管閉鎖障害(しんけいかんへいさしょうがい)」を発症するリスクを減らせることがわかっています。体内で葉酸を効率よく働かせるためには、「亜鉛」「ビタミンC」「ビタミンB2」「ビタミンB6」「ビタミンB12」などの栄養素も重要です。食事とサプリを上手に組み合わせてバランスよく栄養を摂取しましょう。
葉酸の必要量はどのぐらい?
年齢(歳) | 食事性葉酸の推奨量(μg/日) | 耐容上限量 (μg/日) (食事以外で摂取する場合のみ上限あり) |
---|---|---|
18~29 | 240 | 900 |
30~49 | 240 | 1000 |
妊婦 | 480 | – |
授乳婦 | 340 | – |
妊娠を計画している女性・ 妊娠の可能性のある女性 | 240 +400(サプリで摂取する) |
– |
厚生労働省が推奨する葉酸摂取量の目安を上の表にまとめました。妊婦に必要な葉酸の量は妊娠前よりも240μg多く、授乳期も100μg多くなっています。妊活中や妊娠初期の妊婦はさらに多くの葉酸が必要なため、通常の食事に加えてサプリから400μgを摂り入れるよう推奨されています。
食事から摂取する葉酸の量には上限がありませんが、サプリなどから摂る葉酸は摂取量に上限が示されています。葉酸は過剰に摂ると体に悪影響を及ぼしますので、サプリを飲む際には摂取量に注意しましょう。
胎児の正常な発育に役立つ「葉酸」を摂取できるとうたった健康食品|独立行政法人国民生活センター
葉酸サプリが必要な理由
葉酸には「ポリグルタミン酸型」と「モノグルタミン酸型」の2種類があります。ポリグルタミン酸型は野菜や果物などの食材に含まれている葉酸で、1日3食の食事のなかから摂取できます。しかし、ポリグルタミン酸型は体内への吸収率が低く、摂取した量の半分程度しか吸収されません。
一方、サプリなどの栄養補助食品のほとんどにはモノグルタミン酸型が配合されています。モノグルタミン酸型は体内への吸収率が高く、摂取量の約85%が吸収されるといわれています。妊活中や妊娠中は多くの葉酸を摂取する必要があり、食事から必要量をすべて摂取するのは難しくなります。このため厚生労働省では、妊活中・妊娠中はサプリで葉酸を補うことを推奨しています。
葉酸サプリを選ぶポイント
葉酸サプリはとても多くの種類が市販されているので、自分の目的に合う商品を選びましょう。葉酸サプリを選ぶ時のポイントについてお伝えします。
必要な摂取量を把握する
葉酸の必要量は時期によって異なるため、妊娠の状況に合わせて必要な摂取量をしっかり把握しておきましょう。なお、サプリに配合されているモノグルタミン酸型は体内に吸収されやすいので、過剰に摂取しないよう注意が必要です。サプリに配合されている葉酸の量を確認しながら、時期別に適切な葉酸サプリを選びましょう。
葉酸以外の栄養素が入っているか
妊娠中は葉酸以外もバランスよく栄養を摂取する必要があります。サプリを選ぶ時には、葉酸以外にもどのような栄養素が含まれているのかをチェックしましょう。特に、妊娠中期以降は鉄分やカルシウムが不足しやすいので、鉄分・カルシウム配合のサプリがおすすめです。妊娠後期から産後の授乳期にかけては赤ちゃんの脳が急激に発達する時期なので、脳の発育を促すDHAを積極的に摂り入れましょう。
無添加かつGMP認定の安全性が高いもの
着色料、保存料、香料など余分な添加物が入っていないものを選ぶようにしましょう。添加物のなかには胎児に悪影響を及ぼすものもあります。また、サプリの安全性を確認するうえではGMP製品マークが参考になります。GMPとは、製品の製造過程で安全性や品質を保つための管理基準のことです。GMP認定を受けたサプリは、製造方法、梱包、出荷などについて厳しい基準をクリアした商品なので、サプリを選ぶ際にはぜひチェックしてみましょう。
においやサプリの形状
サプリは毎日摂取するものなので、飲みやすさも大切なポイントです。1日分の用量や粒の大きさ、においは飲みやすさに大きく影響します。初めて飲むサプリは、まずは少量だけ購入して無理なく飲めるかどうか確認すると安心ですよ。
次のページでは、妊娠前~妊娠中におすすめ葉酸サプリ5選、葉酸サプリQ&Aを紹介します。