カーペットの正しい掃除方法! 汚れ別のお手入れやおすすめグッズ
カーペットの汚れの原因
小さな子供がいる家庭では、遊び場やお昼寝スペースなどカーペットを利用することが多いですよね。子供が安心して過ごせるように、カーペットはいつもきれいにしておきたいものです。しかし、足元に敷いて使用するため、なにかと汚れやすいもの。例えばお茶やジュースといった水に溶けやすい「水性汚れ」や、皮脂や食べこぼし、クレヨンなどの「油性汚れ」などがあります。また、毛や糸くず、ホコリといった目につきやすい汚れもつきやすいでしょう。カーペットの汚れは毛足の奥深くに入り込んだり、繊維にしみ込んだりするものもあり、表面はきれいに見えても実は汚れが溜まっていることがあるのです。
基本のカーペット掃除方法
ふわふわした触り心地のカーペットは、掃除にちょっとしたコツがあります。ポイントを押さえて掃除をすることで、今までより汚れをしっかり取ることができますよ。子供たちが安心してカーペットの上で過ごせるように、正しいカーペットの掃除の方法を知っておきましょう。日ごろの掃除方法の基本は3ステップで行います。
【正しいカーペット掃除方法】
- カーペットにブラシをかける
- 掃除機をかける
- 粘着ローラーで仕上げる
では、それぞれ詳しく見てみましょう。
1:カーペットにブラシをかける
掃除機をかける前に、まずブラシでカーペットについた毛やホコリなどをかき出します。ブラシはカーペットを撫でて色が濃くなる方向にかけてください。色が濃くなる方向が毛足が立った状態です。その状態で掃除機をかけると、奥のゴミも吸い込みやすくなります。ブラシはヘアブラシや洋服ブラシなどで代用できますよ。
大きなカーペットのホコリとりは、ヘアブラシよりもゴム手袋を使用すると楽にかき集めることができるのでおすすめです。
各家庭に必ず1つはあるスポンジも、カーペット掃除に役立ちます。ブラシと同様に髪の毛や糸くずなどをキャッチします。
カーペットの表面のゴミ取りは、100均などでも販売されているたわしも活躍します。しっかりしたたわしの毛がゴミを絡め取ってくれますよ。
2:掃除機をかける
掃除機をかける時のコツは、縦と横の2方向からかけることです。ブラシと同様に、色が濃くなる方向にゆっくりとかけていきましょう。縦に掃除機をかけたあとは、横方向からもう一度掃除機をかけます。そうすることで、カーペットのゴミを隅々までしっかり吸い取ることができますよ。一度に長い距離をかけようとするのではなく、短めを意識して掃除機を動かすといいでしょう。また、最近は掃除機のヘッドに自動で高速回転するブラシがついているものがあります。カーペットによってはこの回転ブラシで毛足が痛む場合もあるので、回転ブラシは止めて吸い取りだけで行うのがベストです。
カーペット掃除には、煩わしいコードやホースでつながった本体がないコードレス掃除機がおすすめです。「強」ボタンの1.4倍の吸引力を発揮する「パワフルモード」を搭載。絨毯の奥に潜んだ汚れもしっかり吸引します。マキタの掃除機は軽量設計な点も魅力です。
3:粘着ローラーで仕上げ
カーペットに絡まった糸くずや髪の毛、ペットの毛などは掃除機で取り切れないこともあります。そのため最後にコロコロなどの粘着ローラーを使用してしっかりとゴミを取り除いていきましょう。ものによっては、粘着ローラーでカーペットの風合いや毛質を損なう場合もあるので、注意してください。
フローリングとカーペット両方に使える便利な粘着ローラーです。柄の長さがあるので、腰が痛くならずに掃除ができます。
カーペットの汚れ別掃除方法
生活をしていると、気をつけていてもカーペットに汚れがついてしまうことがあります。子供の食べこぼしなどは、小さな子供がいるとどうしても起きてしまいますよね。汚れがひどい場合や目立つときは、どう対処すればいいのでしょうか?水性・油性以外にも、よくある汚れ別に対処法を紹介します。
汚れ別掃除方法1:水性汚れ
お茶やジューズ、コーヒーに醤油など、カーペットにこぼすとくっきりシミになってしまうことがありますよね。このような水性の汚れは、素早く対処することできれいになります。
まず、乾いた布でこぼれた水分を拭き取りましょう。汚れを乾いた布にしみ込ませるように押さえるのがポイントです。ついゴシゴシ擦りたくなりますが、汚れが広がったり繊維の奥に入り込んだりして落ちにくくなってしまいます。次に、水で濡らして硬く絞ったタオルや布に、中性洗剤を1~2滴たらし馴染まましょう。そして、汚れを上からポンポンと叩いていきます。汚れが落ちるまで、根気よく叩きましょう。叩くときは、汚れを広げないように汚れの外側から中心に向けて叩くといいですよ。汚れが落ちたら、きれいな水を含ませた布で洗剤を拭き取って完了です。
場合によっては、気づかぬうちにこぼれてシミになってしまった汚れもあるでしょう。その際は、シミにぬるま湯で湿らしたタオルを当て汚れをふやかしてから、先ほどの手順を行ってください。
汚れ別掃除方法2:油性汚れ
クレヨンやマジック、チョコレートなど油性の汚れは、水ではなくベンジンやマニュキュアの除光液を使って落としていきます。揮発性があるので、作業をする前に換気をしてくださいね。まず、白いタオルや布にベンジンまたは除光液を染み込ませたら、汚れた部分の上からポンポンと叩きます。汚れをタオルに移すように拭きましょう。水性汚れと同様に、汚れの外側から中心に向かって叩きます。これを汚れがなくなるまで繰り返してください。次に食器用洗剤を別のタオルに数滴馴染ませて、汚れの上から押さえるように拭きます。最後に水拭きをして洗剤を拭き取ったら完了です。
汚れ別掃除方法3:嘔吐
赤ちゃんの母乳の吐き戻しや、子供の体調不良による嘔吐でカーペットが汚れてしまうこともあります。母乳の吐き戻しには重曹スプレーが便利です。重曹スプレーは、水500mlに対し重曹小さじ1を入れて作ります。まず、嘔吐物を新聞紙などで拭き取ってから、カーペットの汚れた部分の下にタオルを敷きましょう。それから、汚れがしっかり濡れるように重曹スプレーをたっぷり吹きかけます。そしてタオルを使って、上から叩くように拭いていきましょう。数回繰り返して汚れがなくなったら、ドライヤーなどを使って濡れた部分を乾かします。重曹は水に溶けるとアルカリ性の性質を発揮する洗剤です。変色や劣化の恐れがあるので、ウール素材のカーペットへの使用は避けましょう。また、い草やジュート素材も変色の恐れがあるので使用は控えてください。
ウイルス性による嘔吐の場合は、感染を広げないために処理に注意が必要です。マスクや手袋をして、使用したタオルなどはビニール袋に入れて破棄してください。また塩素系漂白剤を水で薄めた液を使って汚れを落とす必要があります。
汚れ別掃除方法4:生卵
うっかり生卵をカーペットに落としてしまったことがある人なら、掃除の大変さをご存じでしょう。ドロドロした生卵はなかなか落ちにくい汚れの一つです。まず、新聞紙やキッチンペーパーなどを使って、取り除ける範囲の卵をそっと取ります。次にタオルや布に食器用洗剤を水に溶かした溶液をしみ込ませて、硬く絞りましょう。それから、汚れの部分に上から叩きながら拭いていきます。汚れが取れたら、洗剤が残らないように水拭きをしてください。最後はドライヤーで乾かします。カーペットの毛が固まらないように、仕上げにブラッシングをするといいでしょう。
汚れ別掃除方法5:臭い
カーペットの臭いが気になる場合は、重曹を使って消臭しましょう。重曹は天然素材で作られているため、赤ちゃんや小さな子供がいる家庭でも安心して使えます。カーペット全体的の臭いが気になる場合は、薄くまんべんなく重曹を粉のまま振りかけてください。その後2~3時間したら掃除機で吸い取ります。時間を置くほど消臭効果が期待できるので、寝る前に振りかけておき翌朝掃除機をかけてもいいでしょう。嘔吐など臭いのきつい汚れがついた場合は、早めに臭い取りをするのがポイントです。汚れを落としたあとに、汚れた部分に重曹の粉をたっぷり覆うようにかけましょう。重曹が乾くまで、臭いをしっかり吸い込ませます。重曹が乾いたら、大まかな部分はビニール袋などですくい取ってから掃除機をかけましょう。
次のページでは、カーペット掃除におすすめのグッズを紹介します。