新生児・赤ちゃんとの外出はいつから? 持ち物や注意点は? 外気浴の方法も紹介
新生児の外出はいつからOK?
赤ちゃんとの初めての外出は、生後1ヶ月健診になることが多いでしょう。生後28日未満の新生児の赤ちゃんは感染症などに対する抵抗力が弱く、重症化のリスクが高い時期です。そのため、人混みなどは避けた方が良いとされています。また、気温や環境のちょっとした変化によっても疲れてしまったり、体調を崩してしまったりすることもあります。
さらに、産後はママの体調も万全ではありません。生後1ヶ月検診では、赤ちゃんの成長やママの産後の回復などをチェックして、外出して問題ないかも教えてくれます。母子ともに外出しても大丈夫な体になるまで、できるだけお出かけは控えて自宅で過ごすことが大切です。
しかし、上の子供がいる場合や家庭の事情によっては、それより前に外出しなければいけないこともあるでしょう。どうしても赤ちゃんと外出しなければいけない時は、新生児から使える抱っこ紐やA型ベビーカーを使用して短時間で済ませてくださいね。
新生児の外出の進め方
生後1ヶ月検診が済んだからといって、今までずっと室内で過ごしてきた赤ちゃんをいきなり外に連れ出すのは心配ですよね。そこで、段階を踏んで少しずつ外に慣らすことが大切です。
生後2~3週間は室内で外気浴
外気浴は、外の空気に触れることで赤ちゃんの肌や呼吸器官などが外気の刺激に慣れることが目的です。また、適度な日光浴は骨の形成にも役立ちます。まずは、自宅の窓を開けて室内で外の空気を感じることから始めましょう。始めは5分~10分程度で十分です。徐々に外気浴の時間を増やしたりベランダに出てみたり、外の空気に少しずつ慣らしていきましょう。
まだ、このころは昼夜の区別はつかない時期ですが、毎日決まった時間に外気浴を行うことで生活リズムが整いやすくなります。外気浴の際は、赤ちゃんに直射日光や冷たい風が直接当たらないように気をつけましょう。天気が悪い日や風が強い日などは赤ちゃんの負担となるため、外気浴は控えてくださいね。
生後1~2ヶ月ごろから少しずつ外でのお散歩も
生後1ヶ月健診で医師から外出許可が出ても、急に長時間の遠出ができるわけではありません。まずは、暖かな日に短時間からスタートしてください。近所を一周するだけでも十分ですよ。生後3ヶ月ごろになると、母子ともに外出に慣れてきます。少しずつ公園に散歩に行ったり道端の草花の香りを嗅いだり、外出の楽しみがぐっと増えるでしょう。
外出時の注意点は?
赤ちゃんと外出する際は、どのようなことに気をつければいいのでしょうか?
赤ちゃんの体調を優先して
外出する際は、赤ちゃんの体調を必ず確認してください。ミルクや母乳の飲みはいつも通りか、うんちの状態は悪くないかなどチェックします。また、体が未熟な赤ちゃんは急に体調が変わることもあります。外出中も汗や顔色、体の冷えなどこまめに確認しましょう。
室内と屋外の温度差が少ない時間帯に外出する
小さな赤ちゃんは、まだ体温調整をする機能が十分に発達していません。そのため屋外と屋内の温度差で体調を崩してしまうこともあります。赤ちゃんと外出する際は、室内と屋外の温度差が少ない時間帯に出かけるようにしましょう。夏なら気温が上がる前の涼しい午前中、冬は昼過ぎの暖かい時間帯などがおすすめです。
避けた方がいい場所
お出掛けの際は、長時間の外出や人が多くいる場所へ連れていくことはできるだけ避けましょう。人が多くいる駅やスーパー、子供がたくさん集まる場所に連れていくと、免疫力の弱い赤ちゃんは病気をもらってしまう可能性があります。また、小さな赤ちゃんは疲れやすく、長時間の外出は生活のリズムが崩れ、慣れない環境や外気の刺激は負担にもなります。外出時間は30分~1時間以内を目安にし、人混みは避けるように気をつけましょう。
車での移動は無理なく安全に
お出かけに車を使用する場合は、首が据わっていない赤ちゃんには新生児対応のベビーシートを使用し、安全に赤ちゃんを乗せましょう。赤ちゃんをベビーシートに乗せていても、長時間の車移動は赤ちゃんの負担になります。長距離の移動になってしまう場合は、休憩を1時間に1回を目安に挟み、赤ちゃんの体調を優先して移動しましょう。車での外出は「赤ちゃんの生活リズムに合わせて機嫌のいい時間帯に乗せること」「渋滞の時間帯を避け、休憩時間も含めた余裕のあるスケジュールを組むこと」がポイントです。
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