母乳育児で子供を育てたい 出ないときの対処法や解決策について

母乳育児とは

母乳育児とは母乳で赤ちゃんを育てることで、近年、母乳育児をするママが増えています。厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」によると、妊娠中に「ぜひ母乳で育てたいと思った」と回答した人は 43.0%、「母乳が出れば母乳で育てたいと思った」と回答した人は 50.4%で、合計すると9割を超えています。母乳育児は母子ともにメリットがたくさんあり、特に感染症のリスクから赤ちゃんを守るということで、世界保健機関(WHO)は生後2年以上の母乳育児を推奨しています

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授乳・離乳の支援ガイド

母乳の成分

母乳で子供を育てたい。出ないときの対処法や解決策について
母乳は赤ちゃんに必要な栄養素がすべて含まれた完全栄養食といわれていますが、赤ちゃんの成長に合わせて、含まれる成分が変化することをご存知ですか? 母乳には、「初乳」「移行乳」「成乳」の3種類があり、それぞれ役割と特徴が違っています。

初乳の成分

母乳で子供を育てたい。出ないときの対処法や解決策について
出産後、約1週間の間に出る母乳は「初乳」と呼ばれます。黄色く、粘性があるのが特徴で、たんぱく質が豊富に含まれるほか、赤ちゃんを病気から守る免疫物質が含まれています。また、含まれる塩分は、赤ちゃんのお腹にたまった胎便を排出する作用があるといわれています。赤ちゃんにはじめてあげる母乳ということもあり、量が満足に出ない、赤ちゃんがうまく飲めないなど、大変なこともたくさんあると思います。

でも、初乳は赤ちゃんにとってなくてはならない貴重な栄養がたくさん。助産師さんの指導を受けながら、ぜひ根気良く飲ませてあげてください。赤ちゃんにたくさん吸ってもらうことでママの脳下垂体に信号が伝わり、母乳の量が増えていきます。

移行乳の成分

産後1〜2週間ほどの間に出る母乳は「移行乳」と呼ばれます。見た目は、初乳よりも黄色味の減ったクリーム色。初乳よりも免疫物質、たんぱく質は減りますが、脂肪分や糖分が増えて、より赤ちゃんの体の成長を促す成分になっているといえます。

成乳の成分

産後2週間以降に出る母乳は「成乳」と呼ばれます。さらっとした乳白色で、糖分や脂肪分が多く含まれ、赤ちゃんの体の成長を促します。この頃になると、母乳の量も安定して出るようになります。

母乳育児のメリット

母乳で子供を育てたい。出ないときの対処法や解決策について
母乳育児には、ママにとっても赤ちゃんにとってもたくさんのメリットがあります。体の面、心の面など、さまざまな角度から検証していきます。

母乳育児のメリット1:栄養バランス抜群

母乳は赤ちゃんにとって必要な成分がたくさん含まれています。いわば、その子のためにカスタマイズされた特別メニューのようなもの。栄養バランスが良いので肥満になりにくく、消化が良いので腸に負担がかかりません

母乳育児のメリット2:病気から赤ちゃんを守る

特に出産後数日間出る初乳には、たくさんの免疫物質が含まれていて、赤ちゃんを病気から守ってくれます。

母乳育児のメリット3:あごの発達を促す

赤ちゃんがおっぱいから母乳を飲むためには、大きく口を開け、あごの筋肉を使ってしぼり出す必要があります。そのため、赤ちゃんのあごの発達を促す効果が期待できます。

母乳育児のメリット4:ママの体の回復を促す

赤ちゃんにおっぱいを吸われると、ママの脳にある脳下垂体に信号が伝わってオキシトシンというホルモンが分泌され、母乳が出るようになります。オキシトシンには子宮を収縮させる働きもあるため、母乳育児を行うと、妊娠で大きくなった子宮が元の状態に戻りやすいといわれています。また、母乳を赤ちゃんにあげることで、妊娠中に増えた体重が自然に減っていくという効果も期待できます。つまり、母乳育児はママの体を妊娠前の状態に戻す働きがあるのです

母乳育児のメリット5:ママと赤ちゃんの心の健康を保つ

母乳で子供を育てたい。出ないときの対処法や解決策について
赤ちゃんにおっぱいを吸われると分泌されるオキシトシンは、別名「幸せホルモン」と呼ばれ、ママに幸福感を与えます。抑うつ効果があり、ママが産後うつになるのを防ぐ効果も。また、ママと赤ちゃんの肌の触れ合いを通じたコミュニケーションが、お互いの信頼関係、絆を深め、安心感を育てます

母乳育児のメリット6:お金がかからず経済的

母乳育児は、準備するものや買うものがないので、とても経済的です。

母乳育児のメリット7:手間がかからない

ミルク育児は、ミルクを用意したり、温度を調節したりと、授乳前の準備が必要です。そのため、特に夜中の授乳は大変です。母乳育児は、赤ちゃんがお腹が空かせたときにすぐあげることができます。添い乳といって、ママも赤ちゃんも寝た状態で授乳することもできます。また、外出時もミルクや哺乳瓶などの荷物が必要ないので身軽です。

母乳育児のデメリット

母乳で子供を育てたい。出ないときの対処法や解決策について
良いことばかりの母乳育児ですが、デメリットもないわけではありません。メリットもデメリットも知ったうえで、自分に合った方法で母乳育児を取り入れるのがおすすめです。

母乳育児のデメリット1:母乳がどれくらい出ているかわからない

ミルク育児は赤ちゃんがどれくらいの量を飲んだのか一目瞭然ですが、母乳育児は母乳がどれくらい出ているのか、赤ちゃんがどれくらい飲めたのかがわかりません。授乳前と授乳後に赤ちゃんの体重を測ればだいたいの量はわかりますが、授乳の度に測るわけにもいかないですよね。そのため、母乳不足になっていないかとママが不安になりがちです

母乳育児のデメリット2:授乳回数が多く、ママが疲れてしまう

母乳はミルクよりも消化が良いため、赤ちゃんがすぐにお腹を空かせてしまい、1日に何度も何度も授乳しなければならなくなります。特に出産してから数日は、出産の疲れも取れない状態で、夜中も何度も起きて授乳しなければなりません。体力的にも精神的にもママの疲労が激しくなる傾向があります

母乳育児のデメリット3:外出時に授乳できる場所を見つけにくい

外出時に授乳できる場所を見つけにくい
以前より増えたとはいえ、まだまだ授乳室はどこにでもあるわけではありません。そのため、外出先で授乳しようとしても、授乳室が見つからないことも多々あります。そんなときのために、授乳ケープを持って出かける、外出先ではミルクを飲ませるなど、対策が必要になります。

母乳育児のデメリット4:おっぱいトラブルが起こりやすい

母乳育児をしていると、乳首に傷ができたり、乳腺が詰まって乳腺炎になってしまったりと、どうしてもおっぱいのトラブルが起こりやすくなります。 

母乳育児のデメリット5:赤ちゃんを預けにくい

母乳育児をしていると、赤ちゃんが哺乳瓶を嫌がって飲んでくれない場合があります。そうすると、赤ちゃんに授乳できるのはママだけになり、誰かに赤ちゃんを預けて出かけるのが難しくなります。

母乳育児を続ける方法

母乳で子供を育てたい。出ないときの対処法や解決策について
母乳育児を続けるためには、周囲のサポートが必要です。母乳が安定して出ない場合、どうすれば出るようになるのか、どれくらいの間隔で赤ちゃんにあげれば良いかなど、相談できる機関にサポートをお願いするのもひとつの手です

母乳がでない理由

母乳で子供を育てたい。出ないときの対処法や解決策について
母乳が出ない理由はいろいろありますが、一番の大敵はストレスです。そのほか、水分不足や栄養不足などの問題、頻回授乳による睡眠不足、そもそも赤ちゃんに飲ませる回数が足りないなど、原因はさまざまです。

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検診で相談してみるのもあり

母乳で子供を育てたい。出ないときの対処法や解決策について
出産後、 病院で1ヶ月検診があります。そのときに、先生に母乳育児の相談をしてみるのもいいでしょう。体重の増加の経緯とともに、ミルクを足す必要があればどれくらい必要かなど、相談してみましょう。

母乳外来という選択肢

母乳で子供を育てたい。出ないときの対処法や解決策について
母乳外来とは、母乳育児について相談したいことがあるときに相談できる機関を指します。出産した病院や助産院が行っていることが多いですが、外部機関が行っている場合もあります。ほとんどが完全予約制なので、あらかじめ連絡して予約したうえで向かいましょう。授乳前と授乳後の赤ちゃんの体重を測って飲んだ母乳の量を算出してくれたり、授乳のペースや上手に飲ませる方法を指導してくれます。ママが安心して母乳育児ができるようサポートしてくれるので、心強いですね。

母乳を出すために実践すべきポイント

母乳で子供を育てたい。出ないときの対処法や解決策について
何よりも、赤ちゃんにたくさんおっぱいを吸ってもらうことが大切です。そうすることで母乳の出を促すオキシトシンが分泌されます。早産の赤ちゃんなど、吸う力が弱く、すぐ眠ってしまう赤ちゃんの場合は、搾乳をしておっぱいに刺激を与えておきましょう。

市販のミルクで混合育児

母乳で子供を育てたい。出ないときの対処法や解決策について
母乳だけでなく、市販のミルクを上手に使うという方法もあります。たとえば、夜寝る前には腹持ちの良いミルクをあげる、外出先ではミルクをあげる、母乳育児が軌道に乗るまではミルクと母乳をうまく組み合わせるなど。自分にとって一番やりやすい方法を探ってみてはいかがでしょうか

まとめ:ストレスや悩みは母乳の大敵

母乳で子供を育てたい。出ないときの対処法や解決策について
母乳育児がママにとっても赤ちゃんにとってもメリットが多いからといって、必ずしも母乳で育てなければならないわけではありません。一番良くないのが、ストレスをためてしまうこと。完璧にしようとしてストレスがたまるくらいなら、多少肩の力を抜いてでも、楽しく笑顔で育児をしたほうが、ママにとっても赤ちゃんにとってもベターですよね。母乳外来など、頼れるものはうまく頼りながら、できる範囲内で母乳育児を続けてみてはいかがでしょうか。

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