
へんしんバイクで自転車にすぐ乗れた? ストライダーとの違いは? 体験レビュー!
目次
へんしんバイクとは?
へんしんバイクは、ペダルの取り外しができる子供用自転車です。最初はペダルなしでバランスバイクのように操作し、バランス感覚を補い、慣れてきたらペダルを後付けできます。ペダルを取り付けるだけで自転車になるため、子供は違和感なく自転車にシフトできます。慣れた車体でペダルを漕ぐことに専念できるため、自転車に乗るハードルが低くなるのがポイントです。
2020年には新モデル「へんしんバイク2」が誕生
2010年に誕生し、人気を博している「へんしんバイク」ですが、2020年に新モデル「へんしんバイク2」が誕生しました。大きな違いは2歳から楽しめることです。2つの機種のスペックを比べてみましょう。
へんしんバイク | へんしんバイク2 | |
重量 | 6.0kg | 4.5kg |
推奨年齢 | 3~6歳 | 2~5歳 |
サドル高さ | 37.5cm | 33cm |
ペダル着脱 | 自転車店を推奨 | 自宅で可能 |
価格 | 15,700円 | 20,000円(税抜) |
へんしんバイクが変えるお店は?
へんしんバイクは全国1000店以上の自転車屋さんで購入することができます。また、へんしんバイクの公式ホームページからも購入可能。Amazonや楽天等のショップでは取り扱いがないので注意してください。
へんしんバイクは何歳から何歳まで楽しめる?
「へんしんバイクを子供に与えたいけど、何歳からがぴったり?」と悩みますよね。へんしんバイクの公式サイトをチェックすると、推奨年齢は3歳から6歳、2020年に新しく発売された「へんしんバイク2」は2~5歳です。しかし、へんしんバイクは明確に何歳からと決まっているわけではなく、おおよその身長で判断しましょう。
へんしんバイクの公式サイトでは、身長やペダルなしのバランスバイクへの慣れ具合などから、子供に合ったサイズを提案してくれる「サイズ選びナビ」があるので、利用してみるといいでしょう。
年齢だけではなく、子供の身長もチェックして乗り始めよう!
公式な身長制限もありません。サドルの高さは「へんしんバイク」は37.5センチと平均的な3歳児の股下サイズほどです。「へんしんバイク2」では、33cmと2歳児から乗れる高さになっています。しかし、あくまで平均であり、子供によって体格も違います。年齢ではなく、子供の身長で判断するのがよいでしょう。3歳~6歳児の平均身長はおおよそ93センチ~119センチほど。子供の身長が達したら、購入を検討してみましょう。
へんしんバイクとストライダーの違い
気になるのが、ストライダーとへんしんバイクの違いです。2つはそっくりの商品ですが、材質や性能、価格面など違う点がたくさんあります。違いを一覧表にまとめたので、検討の材料にしてください。
へんしんバイク | へんしんバイク2 | ストライダー | |
対象年齢 | 3歳~6歳(推奨) | 2~5歳(推奨) | 1歳半~5歳 |
価格 | 15,700円(税抜) | 20,000円(税抜) | 11,990円~ (税込・レギュラーモデル) |
タイヤの材質 | ゴム製 | ゴム製 | EVA樹脂 |
ブレーキ | あり | あり | なし |
スタンド | あり | あり | なし |
重量 | バランスバイクモード(ペダルなし)で5.3 kg /キッズバイクモード(ペダルあり)で7.5 kg | バランスバイクモード(ペダルなし)で4.5 kg /キッズバイクモード(ペダルあり)で6.6 kg | 2.5~3㎏ |
その他 | 幅広タイヤでバランスが取りやすい/子供でも握れる小型ブレーキ | 2歳から乗り始められるサイズ | へんしんバイクよりも軽く、早く乗り始められる |
ストライダーのメリットはなんといっても軽さですが、一般的な子供用自転車の重さはおよそ10キロほど。いざ子供用自転車に乗り換えた時に、重くてバランスが取れず、うまく乗りこなせない可能性があります。へんしんバイクならペダルを付けても子供用自転車との重量差は3キロ程度。子供の負担になりにくく、スムーズに自転車に移行できるメリットがあります。
へんしんバイクを「変身」させてみよう!
へんしんバイクはペダルのないバランスバイクの状態に、ペダルをつけて「変身」させることで、スムーズに自転車に移行できるよう作られています。へんしんバイクは「30分で自転車に乗れるようになる!」とうたわれていますが、ペダルを取り付けるタイミングやすぐに乗れるようになるかは、子供によって違うため一概にはいえません。
へんしんバイクはなぜ自転車に乗れるようになる?
へんしんバイクの一番のポイントは、乗り慣れた自転車にペダルを付けることで、怖がることなくスムーズに自転車に移行できることでしょう。ペダルの付け外し以外にも、自転車に乗り始める3歳児を基準にされたフレーム設計や、幅の広いタイヤでバランスを取りやすくするなど、初めてでも簡単に自転車に乗れるようになる工夫がたくさんあります。
へんしんバイクを考案したビタミンiファクトリーでは定期的にへんしんバイクの無料試乗会「30分で乗れる自転車教室」を開催しています。大阪の保育園で行った試乗会では、84人中・40人が30分で自転車デビューしています。
へんしんバイクにペダルを付けてみた体験談
3歳過ぎからへんしんバイクをペダルなしで使い始めた我が子。当初はうまく地面を蹴って進むことができませんでしたが、4歳ごろにはこちらが小走りになる程度のスピードで進めるようになりました。4歳半ごろにはスピードがつけば、足を浮かせてバランスを取れるように。
「そろそろペダルを…」と子供にすすめたものの、本人のやる気が伴わず断念しました…。しばらく様子を見ていたものの、5歳の誕生日を迎えたころ、周囲のお友達も自転車に乗れるようになり、自分もペダルをつけてみたいと言い出しました。
へんしんバイクにペダルをつけてみた結果、なんと30分どころか最初にまたがった時点でそのまま乗れるように! 本人も「じてんしゃ乗れた!」とびっくりするようなスピード感でした。
早く自転車に乗れたポイントは、バランスバイクの時点で足を浮かせて自転車と同じバランスで乗れていたこと、乗り慣れた自転車だったこと、本人の「やりたい!」という気持ちが伴ったことの3点が大きかったと感じます。
へんしんバイクにいつペダルをつける?
ペダルを付けるタイミングは子供がペダルなしで、歩く・走る・曲がる・止まるを覚え、バランス感覚が身に付いてきたころがタイミングです。へんしんバイクは、ある程度慣れてキックバイクの状態で早く走れるようになっていないとペダルを付けても乗りこなせません。だいたい4歳~5ころにペダルを付けて練習を始める子供が多いようです。
へんしんバイクのペダルは自分でつけられる?
へんしんバイクは、購入後しばらくはペダルなしで使う子供が多いでしょう。ペダルを取りつける方法は、取り扱い説明書に書いてあり、工具もへんしんバイクと一緒についてくるため、自分で行うことができます。ただし、手順はけっこう複雑…。筆者の場合は、パパが普段から自転車をいじっている人なので15~20分ほどでペダルをつけられました。自分でやる場合には、動画を見ながらやるとわかりやすいです。不安な人や自信がないパパママは、へんしんバイクを購入した自転車屋さんに持っていけば、対応してもらえるのでお願いしましょう。「へんしんバイク2」は自宅でも簡単にペダルの付け外しができるよう、改良されています。
乗る時はヘルメットを必ず着用!
「へんしんバイク」をはじめとするペダルなしのバランスバイクは、自転車に乗るためのステップや遊具として、ここ数年で急速に広まっています。消費者庁は、ペダルなし二輪遊具に関する7歳以下の事故情報が多く寄せられていることを受けて、2019年に注意喚起を行っています。
ペダルの有無にかかわらず、子供が自転車に乗る時は必ずヘルメットを着用させましょう。また、ペダルなしで使用する場合には公道では走らせてはいけません。思わぬ転倒や事故を防ぐためにも、パパママがきちんとルールをまもりましょう。
自転車への移行練習をしたいならへんしんバイクがおすすめ
へんしんバイクはギアとペダルを取り付けることで長く乗れるのが魅力です。多くの家庭では4歳~5歳頃にペダルをつけていますが、子供がへんしんバイクを乗りこなし、十分に興味を持ったタイミングがよいでしょう。ブレーキやベルもついているため、パパママが安心して乗せられるのもポイントです。ストライダーとは違った魅力があるため、目的に応じて選ぶのがよいでしょう。