おたふく風邪の初期症状は? 治す方法は? 予防接種は? 詳しく解説!

おたふく風邪はうつりやすい?

おたふく風邪はうつりやすい?
おたふく風邪は「流行性耳下腺炎(じかせんえん)」といいます。おたふく風邪の原因は「ムンプスウイルス」というウイルスで、咳やくしゃみなどの飛沫感染、タオルやドアノブなどからの接触感染により感染します。
感染すると耳の下やほお、ときにはあごの下までが腫れて痛みを生じ、38℃前後の熱が出る病気です。
おたふく風邪にかかるのは3歳~7歳くらいまでの子供が多く、ウイルスの潜伏期間が2~3週間と長いため、おたふく風邪に感染したことに気づかないまま登園して、幼稚園や保育園で集団感染に発展することも多いのです。
おたふく風邪は感染力が強く集団感染を起こしやすいため、インフルエンザや風疹と同様に学校保健安全法第19条で学校伝染病第二種※に指定されています。
※学校伝染病第二種:伝染病のうち飛沫感染により児童が罹患しやすく、学校で大流行する可能性が高いもの

おたふく風邪の初期症状は?

おたふく風邪の初期症状は?

初期症状が風邪に似ていて、気づきにくい

おたふく風邪にかかると、微熱や体のだるさ、食欲不振など、いつもの風邪によく似た初期症状が現れます。さらに耳下腺のある耳の下辺りを痛がるようになりますが、症状が進むまではおたふく風邪であることに気がつきにくいかもしれません。
症状が進むと耳下腺が片側から徐々に腫れ始め、数日してもう片側も腫れてきます。耳下腺の腫れが片側だけの場合や、あごの下辺りまで腫れる場合もあります。耳下腺が腫れ始めてから1~3日ほどで腫れのピークとなり、その後は3~7日ほどで徐々に腫れは引いていくでしょう。

乳児は特におたふく風邪だとわかりにくい

おたふく風邪の場合38℃前後の熱が3~4日ほど続きますが、なかには1日で熱が下がったり全く発熱しなかったりすることもあります。
乳児がおたふく風邪にかかった場合、症状が全く出ない不顕性感染であるケースもあります。さらに乳児はもともと顔がぷっくりしている子も多く、耳下腺の腫れに気づかないことも少なくありません。
普通の風邪とおたふく風邪の区別がつきにくいときには、子供の様子をよく確認してください。
「いつもの発熱とは何かが違う」「熱はないけれど耳やあごをしきりに気にする」「食べ物を飲み込みづらそうである」など子供の様子に違和感を感じる、周りでおたふく風邪の流行があるのなら、早めに病院を受診しましょう。

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おたふく風邪の看病はどうすればいい?

おたふく風邪の看病は?
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おたふく風邪に特効薬はない

おたふく風邪に特効薬はなく、対症療法がメインとなります。熱が高かったり腫れた部位の痛みがひどかったりする場合には、解熱鎮痛剤などが処方されます。あとは安静にして、栄養を摂っていきましょう。

おたふく風邪のときの食事内容

おたふく風邪のときは、唾液が出たりあごを動かしたりすると腫れた部分の痛みが強くなります。
酸っぱいものやよく噛まなければいけないものは避け、のどごしのよい食事を摂りましょう。おかゆやうどん、スープ、酸味のないゼリー、プリンなどがおすすめです。
あとは水分をしっかり補給して、脱水症の予防に努めてください。子供が腫れた部分を痛がって水分を摂りたがらないときは、スプーンなどを使って少しずつ与えるとよいでしょう。

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おたふく風邪で腫れが痛む場合

おたふく風邪で腫れた部分が痛むときは、保冷剤や濡れタオルなどで冷やすと痛みが和らぎます。病院から解熱鎮痛剤を処方されていれば、痛みが強いときに飲ませてください。

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おたふく風邪になったら登園禁止?

おたふく風邪になったら登園禁止?
おたふく風邪は学校伝染病第二種に指定されています。インフルエンザや風疹と同じく感染力が高いので、おたふく風邪にかかったら他の子供にうつさないように、治るまで登園停止となります。

登園はいつから可能になるの?

おたふく風邪における出席停止期間について、学校保健安全法では「耳の下やほおなどが腫れ始めてから5日経過し、全身の状態が良好になるまで」と定めています
一部でも腫れが残っているとムンプスウイルスを排出している恐れがあるため、腫れがすべて引くまでは登園できません。
おたふく風邪に感染した子供が回復後に登園する際には幼稚園や保育園から治癒証明書、登園許可証を求められることもありますので、あらかじめ園の先生に確認しておきましょう。

おたふく風邪の予防接種は?

おたふく風邪の予防接種は?

予防接種を受ければおたふく風邪はほぼ完全に予防できる

予防接種はおたふく風邪の予防に最も効果的であり、おたふく風邪への感染をほぼ確実に防ぐことができるとされています。
おたふく風邪の予防接種は、1歳のお誕生日を迎えたら受けることができます。
1歳になってすぐにおたふく風邪の予防接種を受ければ、重症化して無菌性髄膜炎になる可能性が非常に低くなることが最近の研究でわかってきました。ほかのワクチンとの同時接種も可能ですので、1歳になったらできるだけ早くおたふく風邪の予防接種を受けるとよいでしょう。
また、免疫をしっかりとつけるためにおたふく風邪のワクチンは2回接種しましょう。2回目の接種は初回から2~6年後に受けるのがおすすめで、日本小児科学会では小学校入学前の1年間の時期に2回目の接種をするように推奨しています。

予防接種の副反応は?

おたふく風邪の予防接種ではムンプスウイルスの毒性を弱めた生ワクチンを使用するため、耳下腺の腫れや無菌性髄膜炎などの副反応がまれに起こることがあります。しかし自然におたふく風邪にかかった場合に比べると副反応による症状はいずれも軽く、副反応が起こる頻度も低いことがわかっています。
おたふく風邪の予防接種は任意であり、子供に接種させるかどうかは親の判断にゆだねられています。予防接種を受けるメリットと副反応について理解し、接種を検討してみてください。
今後はおたふく風邪の予防接種も定期接種になる見込みですが、定期化を待っている間に子供がおたふく風邪にかかってしまう可能性もあります。定期化を待って接種時期を遅らせるよりは、早めに予防接種を受けたほうが安全です。

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おたふく風邪ワクチンの費用は?

任意接種であるおたふく風邪のワクチンは、原則として自費になります。
医療機関にもよりますが、たいだい1回4,000~6,000円程度になります。自治体によっては費用を助成してくれるところもあります。お住まいの自治体に助成制度があるかどうかがわからない場合は、事前に問い合わせてみてください。

保育園に行くなら予防接種を考えましょう

保育園などで集団で過ごす時間が長くなるなら、予防接種を受けておいたほうが安心です。
おたふく風邪は集団感染を起こしやすく、重症化すると難聴や無菌性髄膜炎になることもあるからです。
保育園に入園するという事情があれば、1歳を迎える前でもおたふく風邪のワクチンを接種できる場合もありますよ。

おたふく風邪が重症化するとどうなる?

おたふく風邪が重症化するとどうなる?
おたふく風邪で気をつけなければいけないのが、重症化して合併症を引き起こすことです。合併症により後遺症が残る可能性もあります。
おたふく風邪により起こる合併症には、次のものがあります。

  • 無菌性髄膜炎:1~10%の人に起こる代表的な合併症で、高熱や嘔吐、頭痛などの症状が1~2週間続く
  • ムンプス難聴:感音性難聴ともよばれる難聴で、聴力の回復がほとんど見込めない
  • 脳炎:起こることはまれだが、高熱や頭痛、けいれん、意識障害など重い症状を引き起こす
  • 膵炎:みぞおちからへその上辺りに痛みが起きる。吐き気や嘔吐、お腹の張りなどの症状がある

子供のおたふく風邪が大人にうつることはある?

子供のおたふく風邪が大人にうつることはある?
おたふく風邪は子供に多い病気ですが、大人でもうつることがあります
過去におたふく風邪にかかったことがある人や予防接種を2回受けている人は免疫がついているため、うつることはありません。
おたふく風邪の予防接種を受けていないのであれば、今からでもワクチン接種が可能です。おたふく風邪の予防接種は日本では1981年から始まっていますが、任意接種だったためおたふく風邪の予防接種を受けていない大人は多くいます。パパママが予防接種を受ける場合、1回目と2回目の間は28日以上空けて接種してください。

注意したい大人のおたふく風邪

大人がおたふく風邪にかかると子供よりも重症化しやすく、入院するケースも少なくありません。
子供に起こる合併症に加えて、男性では睾丸炎や精巣炎、女性では乳腺炎や卵巣炎を併発することもあります。
子供がおたふく風邪にかかり、ムンプスウイルスに対する免疫を持っていないパパママが看病する場合、おたふく風邪がうつらないように十分に注意しなくてはなりません。マスクをしてうがい、手洗いを徹底しましょう。

妊婦の方がおたふく風邪に感染すると、流産する恐れもあります。
風疹と同じく、妊娠中はおたふく風邪のワクチンが打てません。これから妊娠を考えている女性と家族の方は、おたふく風邪の予防接種を検討してみてください。

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まとめ

おたふく風邪まとめ
一般的な風邪に比べると、おたふく風邪は治るまでに時間がかかる病気です。看病する家族は大変ですが、感染予防を第一に心がけてください。
しっかり休んで栄養を摂り、体力を温存させましょう。おたふく風邪には予防接種が有効なので、検討してみてもいいですね。

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はいチーズ!clip編集部

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はいチーズ!clip編集部員は子育て中のパパママばかり。子育て当事者として、不安なこと、知りたいことを当事者目線で記事にします。Facebook、Twiiterなどでも情報発信中ですので、ぜひフォローください!