出産後の産褥期(さんじょくき)をママはどう過ごせばいい? 産褥期の体の変化も解説

産褥期(さんじょくき)とは?

産褥期(さんじょくき)とは?

出産直後に、身体が元に戻ろうとする+育児ができる身体に変化する期間

産褥期とは「妊娠や分娩で1度変化したママの体が妊娠前の状態に戻り、育児に適した体に変化するための期間」です。 産褥期には、悪露(おろ)と呼ばれる分泌物が子宮から分泌され、ママの体は徐々に出産前の状態に戻ろうとします。ただ、産褥期は体が元に戻ろうとするだけではなく、母乳が出るようになるなど、赤ちゃんの育児をするための体の変化も進みます。

産後休業期間が8週間あるのは産褥期のため

産褥の期間は、分娩後6~8週間とされています。この間に、母体では主に「性器の復古(退行性変化)」と「乳汁の分泌(進行性変化)」と呼ばれる2つの変化が生じます。この期間に労働を行い、無理をしてしまうと体調を著しく崩してしまうことがあります。

こういった理由があり、働くママは出産の翌日から8週間の産褥期は就業せず、産休期間とされています。また、産褥期は身体だけではなく心の面でも休養が必要になることもあり、この期間は周囲からの助けや理解が必要です

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ママの体は出産でどんなダメージを受けるの?

ママの体は出産でどんなダメージを受けるの?

分娩時の出血の体への影響が大きい

ママの体は出産によってとても大きなダメージを受けます。主には出産時の出血が大きい影響を与えます。具体的にどのようなダメージなのか以下で説明していきましょう。

通常分娩の時は、平均して300ml~500mlの出血があります。赤ちゃんの分娩時に500ml 以上の出血があると異常出血と定義されています。帝王切開の場合は500ml~1000mlの出血があり、それを越えると異常出血と判断されます。出血の時はみなさんが想像する以上に多くの出血が伴い、そのダメージを回復するのに産後は体を回復させる必要があります。

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出産後のママに貧血が多くなるのはなぜ?

出産後のママに貧血が多くなるのはなぜ?
出産後のママは体の回復のためにエネルギーが必要ですが、出産後の赤ちゃんへの授乳でもママは多くのカロリーを消費します。1日に赤ちゃんが摂取する量は500キロカロリー。もし、完全母乳で授乳している場合は、おにぎり3個分のカロリーを消費していることになります。

また、赤ちゃんが飲む母乳は血液で作られています。赤ちゃんが母乳を飲んだあと新たな母乳を製造するために血液が使われます。つまり、赤ちゃんが母乳を飲むということはそれだけ血液が体からなくなっていっているということです。そのため、出産後のママは貧血になりやすいのです。鉄分が不足すると体が怠い・イライラするなど症状が出て、授乳を続けると貧血は進行してしまいます。

母乳育児はマラソンと同じ消費カロリー

1日に赤ちゃんにあげる母乳は500キロカロリーと説明してきました。500キロカロリーというと、体重50kgの人が1時間に約10km走ったのと同じくらいののカロリー消費量になります。そう考えると母乳をあげるということは相当な運動をしていることがわかりますよね。

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出産後のママの体の変化

出産後のママの体の変化
出産後のママの体は、目まぐるしく変化していきます。一つ一つの変化に神経質になりすぎずもしどうしても気になる…ということがあれば1ヶ月健診でお医者さんに相談してみることが大切です。

出産後の子宮復古(しきゅうふっこ)

出産すると赤ちゃんがいなくなるため子宮の中が空っぽになり、体は「子宮を収縮させて妊娠前の状態に戻ろう!」とします。これを「子宮復古」と呼びます。帝王切開の場合は子宮にメスを入れているため、この収縮運動に時間がかかります。

出産後の悪露(おろ)

出産後には悪露が出ます。悪露には血液やリンパ液、子宮内に残った胎盤などが含まれています。悪露が体から排出されるのは、産後に子宮が回復していくために必須の過程です。また、産後の出血が完全に止血されるまでは血液や体液が分泌され続けるため、初期の悪露には血液が多く混ざっています。そのため、悪露は赤っぽく、生理の出血によく似ています。

出産後のマタニティーブルー(産後うつ)

出産後はホルモンバランスが崩れてしまったりなどでメンタルも不安定になりがちです。最近では「産後うつ」という言葉が流行していますね。妊婦さんの間もマタニティブルーでメンタルが不安定になり産後も「産後うつ」の影響でメンタルが不安定になってしまいます。

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産褥期(さんじょくき)のママの過ごし方

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産褥期がママの体や心の回復のためにとても大切な時期だということを説明してきました。具体的にどのように過ごしていけばいいのでしょうか? きょうだいがいる場合は上の子のお世話もあり体調との兼ね合いが難しいですよね。具体的な過ごし方を以下で説明していきます。

産褥期の過ごし方:退院から3週目まで

退院してから3週目まではママは自分の体の回復のことを主に考えましょう。ちょっとした体調不良、体の変化でもしんどい、辛いと感じたら周囲を頼り、相談してみましょう。ママの体調を見て、パパが家事や育児のフォローをしてあげることが大切です。ママの負担を減らすためにパパが家事を手伝ったり、食事を作ってあげたりするといいでしょう。料理に自信がない、というパパは簡単に料理ができるミールキットを試すのもいいでしょう。

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産褥期の過ごし方:出産後4週目は1ヶ月健診を受けましょう

出産後、4週目に1ヶ月健診を受けに行きましょう。赤ちゃんを見てもらうだけではなく子宮の戻り具合などママの体もしっかりも見てもらえます。この時に病院によっては子宮頸がんの検査をしてもらえたりもしますので、ぜひ受けましょう。1ヶ月健診まで自分の体のことや赤ちゃんのことについて質問をまとめておくといいでしょう。

産褥期の過ごし方:出産後5週目以降

出産後5週目以降は体も産後に比べかなり動けるようになっています。もちろん、個人差がありますので少しずつ自分のペースで元通りの生活に戻していきましょう。また、帝王切開の方は通常出産の方よりも回復に時間がかかってしまうということがあります。「思うように体調が回復しない…」と不安がらず、焦らずに体を信じて待ちましょう。

まとめ


産褥期は無理をすることなく、パパや周囲の人に頼りながら乗り切っていきましょう。家事も完璧にする必要もなく便利な時短家電をフル活用し、場合によっては産後ケアにお世話になったり、宅配弁当を頼んだりなどしてください。一生の間で産褥期はたったの8週間。パパや家族がママを助けてあげて、その期間が順調な体の回復に繋がるように工夫しながら過ごしましょうね。

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はいチーズ!clip編集部

はいチーズ!clip編集部

はいチーズ!clip編集部員は子育て中のパパママばかり。子育て当事者として、不安なこと、知りたいことを当事者目線で記事にします。Facebook、Twiiterなどでも情報発信中ですので、ぜひフォローください!