40歳でも妊娠できる? 40代の妊娠確率とママたちの妊活・出産体験談

40歳以上の妊娠は増えている?

40歳以上の妊娠は増えている?
40代に入ってからの妊娠は遅いのでしょうか。厚生労働省が公表した平成29年(2017)人口動態統計(確定数)の概況の「母の年齢(5歳階級)・出生順位別にみた出生数」によると、約10年前の平成17年(2005)より3万2000人も増えています。周囲を見渡すと若いパパママばかり目立ちますが、最近は40代でも若く見える人が多いため、40代の妊娠は昔に比べると珍しくないといえます。

母の年齢 平成17年 平成27年
40~44歳 19,750 52,558
45~49歳 564 1,256

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平成29年(2017)人口動態統計(確定数)の概況

40代の妊娠確率

40代の妊娠確率
40代での妊娠は珍しくないとはいえ、20代~30代前半に比べると40代で妊娠する人の割合はとても低いです。40代の妊娠確率は、いったいどれくらいなのでしょうか。

不妊治療をした場合

不妊治療をした場合
40代以降でも自然妊娠し、無事に出産するママはたくさんいます。しかし、公益社団法人・日本産科婦人科学会が報告する生殖補助医療の成績によると、不妊治療を経ての妊娠確率は20代後半で約45%と報告しています。30代前半は約40%、30代後半は約35%、40代前半は約26%、45歳では約6%と妊娠確率が急激に減少することがデータで証明されています

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公益社団法人日本産科婦人科学会 登録・調査小委員会 ARTデータブック

なぜ歳を重ねると妊娠しにくくなるの?

なぜ歳を重ねると妊娠しにくくなるの?
男女ともに年齢を重ねることによって、妊娠する・させる力が低下します。女性は30歳を過ぎると自然に妊娠する確率が減ることも分かっています。子宮内膜症を合併するリスクが高くなる、卵子の質が低下することなどが原因と言われています。

関連リンク

日本産科婦人科学会 不妊症

40代の出産とリスク

40代の出産とリスク
40代の妊娠確率が低いからといって、妊娠できないわけではありません。40代の初産も珍しくない現在、芸能界などでも出産する人が多数います。しかし、40代の妊娠・出産は、さまざまなリスクもあります。

妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病になりやすい

妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病になりやすい
妊娠時に、高血圧を発症することを「妊娠高血圧症候群」、糖代謝異常が見つかることを「妊娠糖尿病」といいます。妊娠高血圧症候群は妊婦なら誰でもなる可能性があり、妊婦の約20人に1人の割合で起こります。妊娠34週未満で発症すると重症化しやすいため、注意が必要になります。

妊娠糖尿病は妊婦の約1割がなると言われています。妊娠糖尿病になると母子ともにさまざまな合併症が起こる可能性があるため、妊婦健診で血糖をはかってチェックします。母体の年齢が高いと、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病になるリスクが上がるといわれています。

妊婦健診の内容や費用は? 助成券分を引いた自己負担額が知りたい!
妊婦健診の内容や費用は? 助成券分を引いた自己負担額が知りたい!
妊娠していることが分かったら、赤ちゃんやママの健康のためにも、定期的に妊婦健診を受けることが大切です。 妊婦健診の検査内容や検査にかかる費用、助成券の限度額についてもご紹介します。

関連リンク

日本産科婦人科学会 妊娠高血圧症候群
日本産科婦人科学会 妊娠糖尿病

帝王切開のリスクが高まる

帝王切開のリスクが高まる
リクルートマーケティングパートナーズの「出産育児に関する実態調査2016」調査によると、帝王切開で出産した女性の割合が、20代で10.5%、30代で20.2%、40代で31.4%と10%ずつ上昇していることが分かります。40代以上の出産は難産で分娩時間が長引くと脳出血などのリスク回避から、突然「緊急帝王切開」となるケースもあります。

母の年齢 20~29歳 30~39歳 40~49歳
予定帝王切開で産んだ 4.8% 12.9% 20.5%
緊急帝王切開で産んだ 5.7% 7.3% 10.9%

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出産・育児に関する実態調査2016

歳を重ねると妊娠しにくくなるのは女性の問題だけではない

歳を重ねると妊娠しにくくなるのは女性の問題だけではない
年齢とともに妊娠確率が低下するのは、女性側の問題だけではありません。実は男性側により妊娠しづらい可能性もあるのです。

精子の運動率などが低い

加齢により精子の運動率が悪かったり、DNAが損傷する
男性の場合は、毎日精子が作られるため妊娠問題に影響を与えていないように思う人が多いです。しかし、日本生殖医学会のデータによると、30代と50代の精子を比較すると精液量は3~22%減少、運動率は3~37%減少、精子の正常形態率は4~18%低下していることが分かります。

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一般財団法人 日本生殖医学会 不妊症Q&A よくあるご質問

男性も精液検査でママに協力すべき

男性も精液検査でママに協力すべき
妊娠は女性だけではなく、男性も一緒に協力しなくては成立しません。妊娠しにくいことで悩んでいるときは、男性も精液検査を受けて原因追求することが大切です。男性の不妊問題はまだ広く認知されておらず、また男性側のプライドなどから精液検査を受けることを拒否する人がたくさんいます。しかし、妊娠に向けた男性の積極的な行動はとても重要なポイントといえるでしょう。

40代女性の妊娠しやすい体づくり

40代女性の妊娠しやすい体づくり
加齢とともに卵子の数や質が低下するとはいえ、40代でも妊娠した人はたくさんいます。妊娠できないと悩む日々はストレスを生み、ホルモンバランスを乱してしまいます。40代でも妊娠できる確率はゼロではないため、「妊娠しやすい体づくり」に向けて行動しましょう。

規則正しい生活をおくる

規則正しい生活をおくる
睡眠時間や食事時間・回数など、毎日規則正しい生活をおくることで、妊娠しやすい体質へと導きます。とくに年齢を重ねるにつれ、基礎代謝が低下するため太りやすい体質になります。また、40代はホルモンバランスの影響で、自律神経が乱れやすい傾向にあるのも事実です。朝起きてもスッキリしない、仕事が忙しくて食事の時間が不定期な人は、生活の見直しをしましょう。

基礎代謝量をアップさせる

規則正しい生活をおくる
毎日適度な運動をして、基礎代謝量をアップさせましょう。階段の上り下りや、1時間座ったら5~10分ほど脚を前後に動かすなど、簡単な運動を日々の生活で取り入れていきましょう。そして、自分にとっての適正体重を確認しておきましょう。肥満の妊娠・出産はリスクが高いため、40代の妊娠は体重管理することも必要です。

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大宮レディスクリニック 生活習慣について

葉酸を摂取する

葉酸を積極的に摂取する
厚生労働省は、妊娠初期は積極的に葉酸を取り入れた食生活をするよう推奨しています。葉酸は血を作るための材料になり、妊娠するためのサポートや妊娠初期の赤ちゃんの成長に欠かせない栄養素です。食事だけでは1日分を補えないことも多いため、足りない分は葉酸サプリメントなどを取り入れましょう。

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e-ヘルスネット 情報提供 葉酸とサプリメント

タバコや過度なアルコール・カフェイン摂取は控える

タバコや過度なアルコール・カフェイン摂取は控える
タバコやアルコール、カフェインは血管を収縮させるなどの影響があるため、妊娠するための体作りに不向きです。とくに、タバコは妊娠してからではなく、妊娠する前から禁煙しましょう。また、妊娠中のカフェイン摂取量は、コップ1~2杯程度のコーヒーに抑えるのが理想的と厚生労働省が喚起しています。タバコやアルコール、カフェインは妊娠するためにも控えましょう。

妊娠中にカフェインはNG? 赤ちゃんへの影響やおすすめのノンカフェインドリンクを紹介
妊娠中にカフェインはNG? 赤ちゃんへの影響やおすすめのノンカフェインドリンクを紹介
妊娠中はカフェイン入りの飲み物を控えた方がいい話は有名ですね。では、妊婦がカフェンを控えたほうが良いとされているのはなぜでしょう? 1日に飲んでも大丈夫な量や、代わりとなるおすすめノンカフェイン飲料も紹介します。

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厚生労働省 食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A

妊娠前ヘルスケアを受けてみよう

妊娠前カウンセリングを受けてみよう
妊娠を意識したヘルスケアのことを「プレコンセプションケア」や「ブライダルチェック」などと言います。40歳以上で妊娠前にヘルスケアを受けるメリットは、糖尿病や高血圧、精神疾患などの健康状態や妊娠に向けた適正体重か検査できることです。事前に適切な診断や治療をおこなうことで、妊娠するために必要な健康状態を整えられます。

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国立成育医療研究センター プレコンセプションケアセンター

40代で妊娠したママの体験談

40代で妊娠したママの体験談
20代や30代に比べて40代の妊娠・出産は、とても大変な道のりであることは間違いありません。実際に40代で妊娠したママたちは、どんな困難を乗り越えてきたのでしょうか。体験談をいくつかご紹介します。

  • いわゆる晩婚です。39歳で結婚し妊娠しづらいと周囲から聞いていたので3年ほど妊活は必要と思っていました。実際妊娠したのは44歳でした。結婚から約5年間、妊娠に消極的な夫を前に私は栄養バランスを考えた食事、基礎体温、妊娠パワースポット、体力作りなどあらゆることを実践しました。なかなか授かれないことに途中ストレスを感じましたが、不思議なことに諦めかけたときに自然妊娠を発覚したのです。努力はとても大切だということを体感しました。
  • 妊娠検査で糖が引っかかり再検査しました。再検査でも糖の数値が高いことから栄養管理指導や定期的な妊婦健診、さらには大きな病院へ転院という日々で出産予定日まで過ごしました。とても不安で妊婦健診の採血結果が怖かったのですが、味気のない食事などに徹底したところ、母子ともに問題なく出産!産後は体力的に大変ですが、40代で妊娠出産できたことを嬉しく思います。
  • 当初、経膣分娩で計画していましたが、陣痛が来て12時間経っても子宮口がマックスまで開きませんでした。促進剤を使っても微弱陣痛で、このままでは母子ともに危険とのことで緊急帝王切開へ。万が一のことを考えて、夫だけではなく両親も呼ばれ無事に出産しました。帝王切開なんて頭になかったので、微弱ながら陣痛に耐えながらの恐怖心は一生の思い出です。

まとめ

まとめ
40代の妊娠確率は20代~30代に比べると半分以上も低いですが、可能性はゼロではありません。妊娠は女性側だけではなく男性側も健康状態や機能性の問題をクリアすることで妊娠は望めます。40代でも妊娠したママはたくさんいるので、まずは栄養バランスに優れた食事や運動、タバコやアルコールなどの摂取を控えるなど、できることから始めていくことが大切です。

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